ニーマンマーカスBy mrkathika

 

◎本日のニュース

1)見出し
Retail’s New Odd Couple
【出典】
http://goo.gl/csznL

 

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2)要約
ディスカウントストアのターゲットと高級百貨店のニーマンマーカ

スが、
商品開発と販売において提携するという。両社のロゴが入った限定商品を、
年末商戦に売り出す。

提携に至った理由は、両社によって異なる。ターゲットが提携する理由は、
ニーマンマーカスという高いブランド力を利用して、
これまで起用できなかったデザイナーの商品を販売することによって、
集客数を増やすことができるからである。一方、ニーマンマーカスは、
これまでリーチできなかった若者やそれほど裕福でない層などに
客層を増やすことができる。ただ、ニーマンマーカスにとっては、
高級感というオーラと高い価格設定力が薄まるという
デメリットも生じる。

このちぐはぐな提携の背景には、景気後退後の消費行動の変化がある。
その変化とは、基本的な商品に対してはできるだけ節約をし、
一方で本当に欲しい商品には予算に関係なくお金を使うというもの
ターゲットにも高級百貨店を利用する消費者が来店しており、
ニーマンマーカス・ターゲット双方にとって、売上拡大のチャンスになる。

◎キーセンテンスとその翻訳
3)キーとなる英文
On Tuesday, the luxury retail chain said it will put together
a limited collection from 24 American designers this holiday season
with an unlikely partner―discounter Target Corp.

4)キーとなる英文の和訳
火曜日、高級小売チェーンのニーマンマーカスは、次のように発表した。
今年の年末商戦に、24人のアメリカ人デザイナーによる限定コレクションを、
これまでには考えられなかった提携相手である
ディスカウントストアのターゲット社と一緒に販売する。

5)気になる単語・表現
put together他動詞句 ~を組み立てる、~を作る;~を寄せ集める、合わせる

◎記事から読み取った今日のヒント
6)ビジネスのヒント
ニーマンマーカス社(Neiman Marcus Group Inc.)とターゲット社(Target Corp.)が、
提携に至った状況は大きく異なる。

【ニーマンマーカス】→業績好調
今年4月末までの三四半期合計で、売上金額8.3%増・純利益63%増
【ターゲット】→業績低迷
今年4月末までの第一四半期で、売上金額5.9%増・純利益1.2%増

このような状況を生み出した原因は、以下の通り

【ニーマンマーカスの好業績】
予算に関係なくお金を使う本当に欲しい物を取り扱うから。
【ターゲットの業績低迷】
◯1ドルショップとの競合
◯より低価格でデザイナー商品を扱うH&Mやコールズとの競合
◯実店舗のショールーム化によりネット通販との競合

そして、これらの原因の背景には、消費者行動の変化がある。
その変化とは、

1)衣食住にまつわる基本的なモノ→できるだけ節約する
2)本当に欲しいモノ→予算にかかわらず購入する

である。1の風潮によって価格競争に巻き込まれたターゲットは、
業績が低迷。一方、2の風潮によって恩恵を受けたニーマンマーカスは、
好業績を収めている。

このような状況下で、両社が提携によって受ける恩恵は、
客数増による売上増である。しかし、もう少し詳しく掘り下げると、
両社の目的は大きく異なる。

好業績のニーマンマーカスは、ターゲットという新たは販路を手に入れる。
ニーマンマーカスの店舗数が77店舗に対して、ターゲットは1763店舗もあるので、
ニーマンマーカスは販路を約23倍に増やせることになる。
「基本的な商品=節約、欲しい商品=高価格でも購入」という消費トレンドにより、
ターゲットで低価格の家庭用品や衣類を購入する人でも、
その人の嗜好に合えばニーマンマーカスで扱うような高級ブランド品を購入する。
だから、この販路拡大は、ニーマンマーカスの売上・利益に大きく貢献することになる。

一方、業績低迷のターゲットは、ニーマンマーカスブランドの商品を
取り扱うことにより、競合する小売店と大きく差別化でき、価格競争を回避できる。
その結果、1ドルショップやH&M・コールズなどのファストファッション小売店、
ネット通販に奪われた顧客を取り戻すことができる。さらに、
低価格の商品とニーマンマーカスブランドの高級ブランド品を同時に購入できる
メリットを活かすことによって、「基本的な商品=節約、欲しい商品=高価格でも購入」
の消費トレンドのもと、高級百貨店で買い物する消費者層の基本的な商品を購入する先として、
ターゲットが選ばれやすくなる。

消費行動の変化を読み取れば、これまで考えもしなかった販路(この場合ではターゲット)
を開拓することによって、収益に大きく貢献するようになる。ニーマンマーカスにとっては、
膨大な初期投資を投じて店舗を新たに建設することなく、膨大な販路を手に入れたことになる。
一方、消費行動の変化と自社の強み(ターゲットの膨大な店舗網)を活かすことによって、
強力なブランド(ニーマンマーカス)を引き寄せることができる。ターゲットにとっては、
コストのかかる価格競争やブランド開発を行うことなく、集客力の大きなブランドを
手に入れたことになる。もちろん、両社が提携できた根本には、
他社に真似のできない強みの存在がある。

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《今回のヒントのまとめ》
1)高級百貨店のニーマンマーカスとディスカウントストアのターゲットの提携は、
一見ちぐはぐに見えるが、収益拡大に大きく寄与すると思われる。

2)その背景には、基本的な商品には節約し、本当に欲しい商品は高価格でも買うという、
消費者行動の変化がある。

3)提携によって、ニーマンマーカスはターゲットという大きな店舗網を
手に入れることができ、収益を拡大できる。

4)一方、ターゲットは、ニーマンマーカスブランドという差別化商品を
販売することにより、価格競争から抜け出し、競合に奪われた顧客を
取り戻すことができる。

5)このようなウィンウィンの提携に至ったのは、消費者行動の変化を
読み取ったからであり、また両社が他社にない強みを持っていたからである。

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編集後記
ニーマンマーカスというと東海岸の百貨店というイメージが
あったのですが、カリフォルニア州にも多くあるようです。
また、サイトを見ると日本語にも対応しているようです。
日本人の中で、ニーマンマーカスファンが多いということでしょうか。
ちなみに、楽天で「ニーマンマーカス」を調べてみると、
中古品が多いようです。
http://goo.gl/5xZps

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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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