ネスレのインスタントコーヒー

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前回、ネスレが、ゴールドブレンド・バリスタの試飲を、百貨店の婦人服売場の休憩所で行う理由について述べました。これまでにない場所で試飲を行うということは、従来の試飲販売にさほど大きな効果が見込めなかったということに他なりません。従来の場所というのは、スーパーや家電量販店が当たるでしょう。そこで、バリスタの試飲が、スーパーや家電量販店で思ったほど効果が出なかった要因について、考えてみました。

 

【スーパーや家電量販店でのバリスタの試飲がうまくいかない原因】

[1]      落ち着いて試飲してもらえないから

[2]      単価が高いから

[3]      買わずに立ち去りにくいから

[4]      そもそも集客が少ないから

 

1は、特にスーパーが該当するかと思います。スーパーの買い物と言えば、楽しさよりも義務感が強いもの。日々の生活で必要なモノ、特に不足している食料品を買うために訪問する場所です。だから、買い物時間はできるだけ短縮したい人が多いのではないでしょうか。そのような忙しい(せわしい)人に試飲してもらうこと自体が、なかなか難しいのです。

 

2も、特にスーパーが該当します。スーパーで販売される商品のほとんどは、500円以下の商品。特売時には、100円以下の商品も多数販売されています。そんな中で、8000円近くする商品はかなり異端に思われても仕方ありません。「スーパーで買うような商品ではない」と思われれば、試飲すらしてもらえません。一方、家電量販店では、できるだけ安く買いたいという意識が働きやすいもの。試飲販売よりも値引きの方が効果が高いのです。

 

3は、スーパー・家電量販店ともに該当します。試飲する際、販売員が対面で説明をするのが普通です。このために派遣された人だから、説明にも熱がこもっています。そんな対面の状態で、買わずに立ち去るはかなり気が引けるもの。この何とも言えない空気を味わいたくないために、試飲すらしない人は多いのではないでしょうか。

 

4は、家電量販店に当てはまります。以前の記事でも取り上げましたが、家電量販店、特に郊外型の店舗は、集客に苦労しています。平日ならまだわかりますが、週末も決して人で賑わっているとは言えないほど。お客さんが少ない場所で試飲を行なっても、大きな効果は期待できません。さらに、そんな閑散とした売場で試飲すれば、販売員により熱がこもってしまいます。何気なく試飲するという環境ではないのです。

 

このような理由から、ネスレはバリスタの試飲場所に、百貨店の婦人服フロアーの休憩所を選んだのだと思います。ただ、対面の試飲なのは、スーパー・家電量販店と同じ。しかし、ゆっくり休憩している所に販売員がやってくるスタイルなので、買わずに立ち去る必要がありません。このスタイルだからこそ、試飲がより受け入れられやすいのでしょう。

 

☆今日のまとめ☆

ネスレのバリスタ試飲がスーパー・家電量販店でさほど効果がなかったからこそ、百貨店という新しい場所を選んだに他ならない。

効果がなかった要因として、落ち着いて試飲出来ない点、比較的単価が高い点、買わずに立ち去りにくい点、そもそも集客が少ない点が考えられる。

 

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☆    今日のこぼれ話☆

ちなみに、自宅ではレギュラー・コーヒーばかり飲んでいます。

作るのが面倒ですが、インスタントコーヒーとの差は歴然。

そう言えば、レギュラー・コーヒーの価格をだいぶ下がってきましたね。