そごう神戸店が教えてくれた、RF1既存店売上高プラスの理由
※こちらの画像はサンフランシスコのRF1です。
先日、神戸そごうのRF1に行ったのですが、そこで思わぬ光景を目にしました。その光景は、
フライもののセット販売
です。商品名までは覚えていませんが、以下のような価格設定だったかと思います。
春巻き 1個199円 2個483円 3個550円
コロッケ 1個252円 693円
この表示を見れば、春巻きやコロッケを買おうと思った人は、思わず2個・3個を選んでしまうのではないでしょうか。もしくは、店員が複数購入を薦めていることでしょう。もともと、RF1の顧客は他の惣菜店よりも価格に敏感ではない傾向が高いので、薦められれば複数個購入する確率は高いと思います。
このフライもののセット販売によってもたらされるのは、客単価の上昇。そして、売上の増加です。5月の既存店売上高がプラスになった(こちらの記事で取り上げました)のは、フライもののセット販売によるものかもしれません。少なくとも、ロック・フィールドは客単価の引き上げを目指していることは、明らかです。
客単価を引き上げる一番簡単な方法は、値上げや高単価商品の導入です。もちろん、売れればという条件が付きます。RF1が、値上げや高単価商品の導入ではなく、セット販売という方法を選んだのは、お得感が無ければなかなか売れないと実感しているのかもしれません。
高額商品が売れる百貨店のデパ地下なら、なんとかく高単価総菜も売れそうな気がします。しかし、RF1のセット販売を見ると、現実はそう甘くはないかもしれません。総菜を含めた食料品は、お得感がないとなかなか購入に結びつかないのだと思います。
☆今日のまとめ☆
RF1は、セット販売に力を入れることで、5月の既存店売上高をプラスに転じさせたのではないか。
値上げや高単価商品の導入ではなく、セット販売を選んだことは、お得感がなければなかなか売れないことを物語っているのだろう。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
神戸そごうのデパ地下に、新しいパン屋さんができるようです。
新聞折込チラシも入っていました。
実際には、デパ地下からは独立しており、地下街への出店となります。
ということは、百貨店閉店後も開いているのでしょうか?
それにしても、三宮駅地下街(さんちか)はベーカリー激戦区になりそうです。