自動車メーカーがリコールを多発する、隠れた理由とは?
先日、人生で初めてリコール修理のために自動車ディーラーに行きました。リコールに該当した場合、所有者あてに手紙が届きます。送り主は購入先のディーラー。ただ、修理はどこのディーラーでも受け付けているようです。
運良く、検査だけで済み、部品交換の必要はありませんでした。ただし、何もなく帰るのは勿体無いと思い、検査後に説明してくれた整備士に、リコールについていろいろ聞いてみました。まずは、「リコールが増えたのではないか?」という質問。それについての回答は、「特にそうとは思わない」という少し歯切れの悪いもの。まぁ、リコールというあまり誇らしくないことについて、メーカー側が「増えた」なんて答えられないですよね。ただ、増えたとは明言しないまでも、リコールを素早く公表することで、ディーラー側は対応しやすいそうです。通常の故障なら、いつディーラーに持ち込まれるかわかりませんが、リコールならユーザーの来店は予めわかるもの。来店の準備をできることは、営業担当・整備担当にとって大きなアドバンテージなんです。
また、ユーザーにとっても、突然起こった故障よりも、リコールの方が受け入れやすいのかもしれません。ディーラーに持ち込む必要はあるものの、突然故障したわけではないので、さほど大きな困り事ではないでしょう。また、修理が無料で受けられるというのも、大きな利点。通常の故障なら、修理は有償になるからです。
しかし、来店した自分の行動を見ると、リコールには隠されたメリットがあるのではないか、と思われるのです。そのメリットとは、
既存ユーザーの買い替えを誘発できる
ということ。来店した私は、店内に展示された新型車を見つけたのですが、どうせなら、という思いで、扉を開けて中を見たり、座ったりしました。そして、新型車の素晴らしさを実感できたのです。その姿を見た営業担当は、もちろん説明にやってきて、コミュニケーションを取るわけです。コミュニケーションによって、そのディーラーとのつながりが生まれます。
もちろん、リコールはメーカーの不備によって起こったものであり、喜ばしいことではありません。しかし、この“招かざる”リコールは、既存ユーザーをディーラーに呼んでくれる集客策でもあるのです。そう考えると、メーカーがリコールを増やしたとしても、不思議ではありません。
☆今日のまとめ☆
リコールは、既存ユーザーをディーラーに呼び寄せる集客策でもある。
ならば、増えたとしても不思議ではない。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
今回私が特に興味を持ったのは、軽自動車。
今の軽は、すごいですね。
広いし、見た目もかっこいいですし。
燃費の良さはもちろん、維持費の安さも大きな魅力です。
普通車から軽に切り替える年配の人が多いらしいですよ。