マクドナルドの立地別価格導入は、地場レストランにとっては大きなチャンス?

トルコのローカルレストラン

by courtesy of William Neuheisel

 

マクドナルドの立地別価格導入に関して、もう一つだけ。マクドナルドが価格を引き上げるのは、集客数の多い店舗であり、その中には観光地も含まれるわけです。まぁ、そもそも観光地にマクドナルド自体少ないわけですが、それでも観光地にマクドナルドがあれば、支出を抑えたい消費者は、これまでマクドナルドで済ませていたでしょう。空港もしかり。価格が上がれば、このような消費者も、何を食べるか改めて考えるわけです。

 

ならば、観光地にあるマクドナルド以外のレストランにとっては、大きなチャンス。これまで無意識にマクドナルドで食べていた人が、どのお店にするか考えてくれるからです。スポーツで言えば、マクドナルドのシード権が無くなり、その他のレストランはリーグ戦に参加できる権利を得たことになるでしょうか。

 

しかし、例えリーグ戦に参加できても、そこで勝たなければならないことに変わりありません。つまり、自分のお店を選んでもらわなくてはならないのです。そこで予想されるのは、

 

クーポンの乱発

 

です。しかし、これでは観光地という利点を活かしたことになりません。観光地では、その土地ならではのものを食べたい旅行者が多いはず。ならば、ならではのメニューを提供すればいいのです。ただし、その土地独自のメニューを提供するだけでは、力不足。そこでしか食べられない理由やらメニューの違い(こだわり)を、わかりやすく伝える必要があります。「わかりやすく」、これ重要なキーワードですね。

 

もちろん、マクドナルドも、観光地ならでは独自メニューを提供するかもしれません。規模の経済を活用できないので、今の方針からは考えにくいことですが、販売の低迷がこのまま続けば、方針を転換しても不思議ではありません。そもそも観光地では、規模の経済よりも差別化の方が集客に大きな威力を発揮するので、観光地のマクドナルドが独自メニューを提供することは、十分考えられることです。

 

マクドナルドの立地別価格導入が、観光地の飲食店における差別化競争を引き起こすかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

マクドナルドの立地別価格導入で、観光地のマクドナルド価格が上昇すれば、その他のレストランにとっては大きなチャンス。

特に、その土地ならではのメニューを提供する地場レストランにとっては、この機会を利用しない手はない。

その際、独自メニューを提供するだけではなく、その差別化要素をわかりやすく説明する必要があるだろう。

 

 

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☆  今日のこぼれ話☆

今は9月なので書きたいと思いますが、もし阪神タイガースが3位転落になれば、監督の辞任とはあるのでしょうか。

2008年はぶっちぎりの首位独走だったのにも関わらず、優勝できなかったために、当時の岡田監督は辞任しました。

 

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