コンビニがカラオケ店に出店する理由

Photo:Famima Café By:kalleboo
Photo:Famima Café By kalleboo

 

先日、ガイアの夜明けの録画を見たのですが、コンビニとカラオケの併設店が取り上げられていました。カラオケ店がコンビニのFCに加盟することにより、併設店が生まれました。ドリンクや食事で儲けるカラオケのビジネスモデルから考えれば、より利益率の低いコンビニ商品に飲食需要がシフトすることは、利益率の低下につながり、避けたいと思うもの。しかしコンビニを併設することで、カラオケ店には、キッチンやホールの人員やキッチン設備が不要になるというメリットがあります。人手不足・好立地の家賃上昇を考えれば、コンビニを併設する方がより儲かるのかもしれません。

 

コンビニ側に立てば、わざわざカラオケ店に出店しなくても、近くに出店すれば済む話。カラオケ店にFC加盟契約を新たに結ぶならば、既存のフランチャイジーにカラオケ店近隣への出店を持ちかけた方が、より簡単にも思われます。カラオケ店と併設することで、カラオケ店の集客数に売上が制限されやすくなるというデメリットも生じます。これだけコンビニが町に溢れているのに、カラオケをしない人がわざわざカラオケ店との併設コンビニに行くとは考えにくいもの。併設店では、カラオケ利用者ニーズを第一に考えているため、品揃えも通常店よりも劣ることでしょう。カラオケという特殊シチュエーションに絞った店舗では、客数も限定されるため、そう大きな売上も見込めないことでしょう。

 

それでも、コンビニがカラオケ店との併設店を出すには、カラオケ時の飲食需要を獲得したいからに他なりません。カラオケ人気が低迷しているといっても、カラオケ市場はまだまだ大きく、カラオケに付随する飲食需要もそれなりに大きいのです。逆に言えば、通常のコンビニ利用は競争も激しく、飽和に近いということかもしれません。だからこそ、通常のコンビニ店舗よりも売上が小さくなる確率が高くても、新たな需要獲得を目指してカラオケ店との併設店に打って出るのではないでしょうか。

 

それだけ、通常のコンビニ市場が飽和状態に近くなり、儲からなくなったとも考えることができます。ハイブリッド型で売上を伸ばそうとする小売店は、今後増えるかもしれませんね。

 

☆今日のまとめ☆

コンビニがカラオケ店との併設店を出店するのは、一般のコンビニ店舗では以前ほど儲からなくなったことの表れかもしれない。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

ちなみに、カラオケ店は第一興商であり、コンビニはファミリーマートです。

近い将来、甲子園球場内にもコンビニができるかもしれませんね。

売り子の確保が難しくなった時でしょうが。

 

 

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