AOKIの看板

by courtesyof Richard Cawood

 

紳士服のコナカやAOKIが若者向けの店舗を増やしているようです。

 

紳士服チェーンが団塊ジュニア以下を対象にした店舗を広げる。コナカは2014年9月期に「スーツセ レクト」を前期比8割増の35店開き、AOKIホールディングスも年間20店以上「オリヒカ」を出店する。これまでの主力店舗で多かった団塊世代の顧客は 引退の時期を迎えスーツ需要が縮小している。品ぞろえや店舗の内外装を洗練させ、40歳前後から下の世代を取り込む。(2013年10月23日付 日経新聞朝刊)

 

「コナカ」「AOKI」ブランドで若者を集客するのではなく、別ブランドを利用している点が注目点です。「コナカ」や「AOKI」では若者の来店は望めないと、考えたからでしょう。だからこそ、分かりやすさや洗練さを取り入れた店名で、別ブランドとして出店しているのです。

 

さらに、ブランド名だけではなく、店舗デザインにも力を入れているようです。

 

スーツセレクトは細身のスーツやシャツなど20~30代が好むデザインをそろえ、著名デザイナーの佐藤可士和氏が監修した洗練された内装で店舗のイメージを高めた。(同上)

 

オヤジ臭い基幹ブランドではなく、若者ブランドを新たに作り出し、さらに店舗デザインも若者ブランドらしく洗練されたものにする。こうすることによって、これまでの顧客層とは違う若者へスーツを販売しようとしているのです。客層を変えたから、ブランド名や販売方法(店舗デザイン)を変える必要があったのでしょう。この背景には、これまでの顧客層であった団塊世代の大量退職があります。これまでの客層が減ったからこそ、客層を変える必要があったのです。

 

一方で、ファストフードチェーンは客層である若年層が減少し、客数の減少に直面する企業が増えています。値下げで需要を喚起しても、さほど客数が増えず苦戦しているのが吉野屋です。マクドナルドは、客単価引き上げによる既存店売上高プラスを目指すものの、想像以上の客数減で既存店売上高はなかなかプラスになりません。この根源にある原因が若年層の減少ならば、客層を変える必要があります。その時に参考になるのが、コナカやAOKI。客層を変えるからには、ブランド名や店舗デザインを変える必要があるのです。手間やコストは掛かりますが、これが客数を増やす一番の方法のように思えます。

 

☆今日のまとめ☆

コナカやAOKIが若者向けの店舗のブランド名やデザインを変えたのは、客層を変えたから。

客数減少に悩むファストフードチェーンも、客層を広げるには、新たなブランド名や店舗デザインが必要なのではないか。

 

 

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☆  今日のこぼれ話☆

吉野屋が新ブランドのピザ店を始めるのも、客層を広げるため。

単一ブランドのチェーン化は、今の消費者ニーズに合致していないように思えてなりません。

利益率を考えると、チェーン化は魅力的ですがね。