電通のファインドッグから考えた、気に入ったけど買えない商機を活かす方法とは?
(from flickr)
9月1日の日経新聞夕刊に興味深い記事が掲載されていました。その記事のタイトルは、
実物手にネット通販――購入前に試着「ミスマッチ」防ぐ
ですが、私が気になったのは、電通のファインドッグというサービスです。そのサービスについて、記事では以下のように書かれてあります。
ショーウインドーで気に入った服を見つけたけど時間がない――。そんな時に利用したいのが、電通が提供するスマートフォン向けアプリ「ファインドッグ」だ。スマートフォンのカメラで商品を撮影すると、複数のネット通信販売サイトから類似した商品を探し出してくれるサービス。衣料品や雑貨など約100万点の商品画像を自動検索するため、商品名が分からなくても購入することができる。
仕事で外出中に、ふと気になった商品が目に入ったとします。お店に入って見ればいいのですが、仕事中でさらにアポイントがあれば、そのような時間はありません。(そもそも、仕事中にショッピングはできませんが。)こんな時に、その商品を携帯電話のカメラで撮影し、その画像を元にネットで似た商品を探すことができれば、大変うれしいですね。この似た商品を探してくれるサービスが、電通のファインドッグというアプリケーションです。
商品との出会いは、ショーウィンドウだけで起こるわけではありません。例えば、
- 電車の広告で見たイベントの案内
- 試食・試飲した食品や飲料・酒
など、意外に多いもの。モノの場合、気になったらその場で買えばいいのですが、予算や時間の制約で買えない時は起こりえます。特に、売り場が混雑してすぐに支払いができない場合は、商品は気にいったものの、人混みにうんざりして、諦めることは多いのではないでしょうか。その後、その商品の存在を覚えていれば買うかもしれませんが、そこまで惚れた商品でないならば、すぐに忘れてしまいます。まさに商品との出会いは、一期一会と言うことができるでしょう。
そこで、商品と消費者が出会った時に、後で調べる手がかりを提供できれば、一期一会は解消できます。日経の記事の例で言えば、商品の画像が手がかりとなります。広告に掲載された商品や試食・試飲した商品の場合は、チラシやパンフレットがその役割を果たすのでしょうか。その紙媒体に、ネット上のソーシャルブックマークみたいな仕組みを組み込めれば、商品を気に入った消費者により深い情報を発信でき、その結果、購入確率が高まるように思えます。技術上の課題・プライバシー問題などいくつかハードルを乗り越える必要がありますが、もし可能になれば、紙媒体の広告効果を計れるだけでなく、より精度の高いプロモーションが可能になることと思います。これまでは、気に入ったけど買えない消費者へのアプローチは、見過ごされていました。しかし、チラシとネットを組み合わせた仕組みがあれば、この商機が活かせるようになるでしょう。
※この仕組みについて興味があるプログラマーやその他ネット関連の仕事をされている方は、是非ご連絡ください。
☆今日のまとめ☆
電通のファインドッグを使えば、ショーウィンドウで見つけた気になる商品に似たモノを、ネット上で調べることができる。
ショーウィンドウの商品に限らず、気に入ったけど買えない時は意外に存在する。
売り場で商品を後で調べる手がかりを提供できれば、商品の存在を忘れることなく将来の販売につなげることができる。
その手がかりとして、チラシとリアル版ソーシャルブックマークを組み合わせた仕組みがあれば、気に入ったけど買えなかった消費者にアプローチできる。
その結果、これまで見過ごされてきた商機が活かせるようになるだろう。
☆昨日のこぼれ話☆
明治ブルガリアヨーグルトそのままで(ここまでが商品名です)は、生産が通常に戻ってきたようです。
昨日、近くのスーパーで特売されていたのですが、店頭に商品がぎっしりありました。
そのままでを、プレーンの砂糖無し版と思われる方も多いかもしれないですが、中身は全く異なります。
まろやかさが全然違います。
そのままでの復活により、代替として販売されてきた商品の販売が継続されるのか、それとも売り場から消えるのか、気になるところです。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓