31年ぶりの貿易赤字、食関連企業に与える影響とは?

 

 

日本のメディアだけでなくアメリカメディア(ウォール・ストリート・ジャーナルなど)でも、日本の貿易赤字は取り上げられました。31年ぶりのことで、第2次オイルショック以来の出来事。内需産業にいれば、あまりピンと来ないかもしれません。しかし、内需産業である食関連企業にとっては、意外に影響は大きいかと思います。(あくまで、食関連品の貿易収支が赤字になっていれば、との仮定です。)

 

まず、貿易赤字の定義から。

貿易収支=輸出金額―輸入金額<0

となれば、貿易収支は赤字になります。食関連企業に当てはめると、

食品の輸出金額―食品の輸入金額>0

食品の輸出金額―食品の輸入金額<0

に変化したことになります。つまり、

食品の輸出金額の伸び以上に、輸入金額が伸びる。

ことになります。日本で食品を製造しているメーカーにとっては、輸出が増えているかもしれないので、特に問題ないかもしれません。しかし、輸入が増えているということは、

 

輸入品に売上を奪われている

 

かもしれません。売上減少につながります。

 

本来、消費者が国産品を購入すれば、その売上は、小売店・卸店を通じて、国産品メーカーに入ります。その後、国産品メーカーの使った原材料メーカーへと流れていきます。このお金が巡り巡って、再度国内消費に向かいます。しかし、消費者が輸入品を購入すれば、その売上は、海外へ流出します。このお金がめぐっても、国内消費に向かうことはありません。(外国人観光客が日本国内で消費すれば、返ってきますが。)つまり、

 

国内消費が低迷する

 

かもしれません。売上減少につながります。

 

また、液化天然ガスの輸入が増えていることも、貿易赤字の要因になっているようです。天然ガスの輸入が増えたのは、原発を停止し、火力発電所の稼働率を高めたから。この原発から火力への移行は、電力料金値上げを引き起こしています。(今年さらに上がります)この結果、食関連企業は、

 

製造コスト・運営コストの上昇

 

に直面します。これは利益減少につながります。

 

貿易赤字のニュースは、内需産業といえども決して無視できません。逆に言えば、海外に売上を持っている企業は、その影響を和らげることができるかもしれません。さらに言えば、海外で生産・運営している企業は、強みを活かせるチャンスです。

 

☆     今日のまとめ☆

貿易赤字は、輸入品の増加を招き、国産メーカーは売上を奪われることを意味する。

また、輸入品が増加すると、その売上が海外に流出するので、国内消費にマイナスに働く。

これも、売上減少を導く。

火力発電稼働によるエネルギー輸入増加も貿易赤字の要因なので、国内企業にはコストアップにつながり、利益を減少させる。

このように貿易赤字は、内需産業の食関連企業に対して、マイナスに働く。

逆に、輸出している企業や海外生産・運営している企業は、その強みを活かせるチャンスでもある。

 

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☆ 今日のこぼれ話☆

昨日、ノートパソコンのレッツノートの新製品が発表されました。

薄型になったのは嬉しいです。

これまでレッツノートを買ったことがありません。

それは、分厚いから。

薄くなったので、今後選択肢に入りそうです。

問題は価格ですね。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→◯

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯

◎部屋や家の掃除をする→☓

 

 

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