マラソン人気、「超自分好き」が産み出したブームとその特徴とは?
今日の日経MJにとても興味深い記事が掲載されてありました。マラソン人気を分析した記事です。そのキーワードは、
超自分好き
です。
なぜマラソンブームが過熱しているのか。健康志向や低予算で長く活動できるデフレ志向、コンビニエンスストア的手軽さ……。同時に見逃せないのは「超自分好き」とも言うべき消費者の新しい志向だ。(日経MJより、以下抜粋はすべて日経MJ)
東京マラソンの人気はすごいようです。私自身マラソンをしないので、ニュースで知るぐらいですが、エントリーしてもなかなか参加できないようです。
年を追うごとに注目度が高まる東京マラソン。今年は3万6000人のランナーが参加し、その様子は世界17カ国・地域で生中継された。
この人気の秘密を探ったところ、「超自分好き」という消費志向があるようです。その特徴は、
- 自分一人で簡単に実行できる
- 苦行ゆえに楽しめる
という点。マラソンをするには、ただ自分が走ればいいだけ。ウェアや靴を新調する必要はありません。家にあるものを使って、走ればいいのです。また、マラソンには、完走とタイムが付きもの。だから、練習する時は、走る距離と目標タイムを設定します。その設定した目標に対して、結果がどうであったかを記録することで、自分の成長を数字で見ることができます。ただ、走ることや記録を貯めることは、簡単なことではありません。耐久力や継続した練習が要求され、苦行と言っても過言ではないでしょう。この苦行の結果、自分の成長がもたらされ、それが数字で表れるので、楽しみにつながるのです。もちろん、苦行後の爽快感も楽しみの一つ。苦行後のビールを楽しみにする人もいるかもしれません。(恐らく私でしょう)
ただ、マラソン人気の要因は、「超自分好き」志向だけではありません。「つながり=ソーシャル」もその大きな要因です。これを簡単にしたのは、インターネット特にソーシャルメディア。自分好きとつながりは、一見二律背反するようですが、実際にはそうではありません。マラソンは、継続した練習が求められる苦行でもあります。その時頼りになるのが、マラソン仲間。一緒に走ることによって、休みたい気持ち・怠けたい気持ちをぬぐい去ることができ、走った距離とタイムの記録がたまり、「超自分好き」志向による楽しみが大きくなります。この一緒に走ることは、実際に集まって走るだけではありません。ネット上で、自分の練習記録や本番記録などを共有することにより、切磋琢磨することができ、集まって一緒に走る時と同じ効果を享受できます。
「超自分好き」志向は、この「つながり」と一緒になるからこそ、大きな消費につながるのではないでしょうか。単に「自分好き」ならば、家に閉じこもって読書やネットサーフィンなどをすることになってしまいます。そこには、大きな消費は生まれません。「つながり」という社会性があるからこそ、おしゃれなウェアを買ったり、友人が進めるシューズを購入するのです。
このようにマラソン人気を考えると、消費の伸びる商品には、
- 超自分好き
- つながり
という2つの要素が求められるように思えます。例えば、ワイン消費を伸ばすためには、
- 超自分好き=ワインを飲んだ記録が取れる、自分のワイン好きさを数字で表される
- つながり=ワイン好きの人と交流できる、ワイン会に参加できる
などがあれば、単に酔うだけのお酒から楽しむためのお酒に進化するのではないでしょうか。
☆今日のまとめ☆
マラソン人気の秘密は、「超自分好き」と「つながり」という2つの要素を持つから。
自分一人で実行でき、走り続けるという苦行ゆえに楽しめることにより、「超自分好き」志向を刺激する。
さらに、ソーシャルメディアなどによる「つながり」があるからこそ、苦行を完了することができる。
商品の需要を伸ばすためには、「超自分好き」「つながり」という2つの要素が必要になるのではないか。
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☆ 今日のこぼれ話☆
最近、自転車に乗っているためか、めっきり走ること歩くことが少なくなりました。
自転車を漕げば運動になると思いがちですが、そうではないようです。
というのは、自転車を乗っても、足を継続して動かすわけではないから。
漕がずに移動することが可能だからです。
だとしても、悲しいかな、なかなか運動する時間が取れないものです。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓