「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」から考えたロングセラーの条件とは?
昨日、ラジオを聞いていると、懐かしい曲が掛かっていました。その曲は、「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。」中原めいこさんの1984年の曲。
とても古い曲なのですが、夏になるとたまにラジオで掛かっています。なぜ今でもラジオで掛かるのかを考えてみました。
一番は、やはりネーミングでしょう。タイトルからして意味がわからず、パフィーの「アジアの純真」を彷彿させるネーミングです。当時、私は小学校2年生。まだラジオに目覚めていない時期で、恐らく初めて聞いたのはテレビたったと思います。(Wikipediaによると、カネボウのCMで流れていたそうです。)まだ世間の「せ」の字も知らなかった私が今でも覚えているのだから、タイトルに相当インパクトがあったのだと思います。
次に、リズムでしょうか。ただ、この場合は「君たち~」が特に優れているというのではなく、昭和歌謡独特のリズムがこの曲には流れています。単純と言えば聞こえが悪いですが、覚えやすいのは事実。先ほどラジオで聞いたこのリズムが、いまだに心の名かで響いています。
最後は、露出度の高さです。先ほども書いたように、この曲はカネボウの化粧品CMで使われました。1984年と言えば、テレビが一番のエンターテイメントだったのでしょう。さらに、当時のカネボウの化粧品はかなりイケイケの事業だったようです。
特にペンタゴン経営で生まれた化粧品事業は、1970年代 – 80年代にかけて、猛烈な営業攻勢と人気タレントを起用した宣伝広告で売り上げを伸ばし、業界首位の資生堂を追い上げていった。(ウィキペディアより)
この勢いのある企業の事業部門のCM曲なので、相当な頻度で耳にしたのでしょう。さらに、インパクトのあるネーミングだったために、CM以外の音楽番組・情報番組(「おはようパーソナリティ道上洋三です」のような感じの番組)でも取り上げられたんだと思います。
この特徴があったからこそ、「君たち~」は今でもラジオでかかるほどの超ロングセラー曲になったと言えます。これは、他の業界の商品でも当てはまるのではないでしょうか。つまり、
インパクトのあるネーミング・パッケージ・売り方→注意・関心
わかりやすい商品→関心・欲求・記憶
露出の大きさ→注意・関心
の三点がセットになれば、アイドマの法則の「行動」以外を満たすことができます。AISAS理論で言えば、
インパクトのあるネーミング・パッケージ・売り方→注意・興味・検索・共有
わかりやすい商品→興味・検索
露出の大きさ→注意・興味
となり、「購買」以外を満たすことになります。「行動=購買」を引き起こすには、販売店や通販サイトがどこにあるのかを示す必要があります。
特に、一発屋ではなくロングセラーを目指すならば、インパクトや露出よりも「わかりやすさ」が重要になるかと思います。モノやサービスを販売する際、「わかりにくい」と判断されれば、もう二度と利用(見向きさえも)してもらえなくなるかもしれません。
今日のまとめ☆
中原めいこさんの「君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね」が今でもラジオでかかるのは、インパクトのあるネーミング、わかりやすいリズム、CMソングに採用されるほどの露出の高さという特徴を持つからである。
この三点をセットにすることで、消費者の注意・関心を高め、記憶に残す事が可能になり、ロングセラー商品に成長できる。
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今日のこぼれ話☆
1984年のヒット曲が流れるのは、今に限ったことではないですが、もしかしたら、当時学生~社会人1・2年目の人をターゲットにしているのかもしれません。
その世代の人は、子供も独立し、住宅ローンも残りわずかなのでしょう。
年金不安も小さいかと。
雇用さえ問題なければ、消費パワーは凄まじいように感じます。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓