セブン-イレブンのセブンミール、単なる弁当宅配サービスと侮ってはいけない。
先日、セブン-イレブンで念願の金の麺を買ったのが、その時に店頭で見つけたのが、セブンミールのチラシ。チラシというよりは、カタログですね。見つけた時は、ギフトカタログと見間違えたほどです。
タイトルに、
セブン-イレブンのお食事お届サービス セブンミール
と大きく書いてあるので、セブン-イレブンで取り扱う弁当・惣菜類の宅配サービスだと思っていましたが、中身を見たところ、すぐに「勘違い」だと判明しました。セブンミールの機能をまとめると、次のようになります。
【セブンミールの機能】
[1] 日替わり弁当宅配サービス
[2] 仕出し弁当・通常弁当宅配サービス
[3] セブン-イレブンが取り扱う総菜宅配サービス
[4] ネットスーパー
1について、毎日献立の違う日替わり弁当を提供しています。例えば、6/3は白身魚の照り焼きが日替わりの献立になり、これに白ご飯が付きます。
2は、仕出し弁当は、コンビニの日常(ケ)の弁当とは違う、どちらかというとハレの弁当になります。よって、価格も高めで795円から。通常の弁当は、幕の内やハンバーグ弁当など。いずれもセブン-イレブンの店舗では販売していない商品なのでしょう。
3は、2とは異なり、普段店舗で販売している弁当や総菜など。例えば、カレーや五目中華丼、助六寿司やおにぎり・サンドイッチなど。宅配という付加価値を提供しています。
4は、賞味期限・消費期限の長い加工食品や生鮮三品などの宅配サービス。特別な店舗でしか取り扱っていないようなオレンジ1袋や国産豚肉小間切れなど、スーパーが得意とする商品も宅配してくれます。もちろん、セブンプレミアム・セブンゴールドというPB商品の販売に重きが置かれているのは、言うまでもありません。
そして、これら機能には、それぞれ競合があるわけです。まとめると、次のようになります。
【セブンミール各機能の競合業態】
[日替わり弁当]弁当チェーン(ほっかほっか亭・プレナスなど)
[仕出し弁当・通常弁当]仕出し店
[総菜]コンビニ・スーパー
[ネットスーパー]スーパー
つまりセブン-イレブンは、セブンミールという宅配サービスにより、上記4業態の市場を侵食しているわけです。4業態の企業にとっては、大きな脅威。セブン-イレブンは、セブンミールを通じて、成熟しつつあるコンビニ市場自体を拡大させようとしているように思えます。そして今後、ローソンやファミリーマートのようにイートインスペースを導入することで、その矛先をファストフードにまで伸ばすのではないでしょうか。恐るべき、セブン-イレブン。
☆今日のまとめ☆
セブンミールは、弁当チェーン・仕出し店・コンビニ・スーパーという4業態の市場を奪おうとしているのではないか。
成熟しつつあるコンビニ市場自体の拡大を狙っているのだろう。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
セブンミールのカタログを見てまず思ったのは、生協の共同購入に似ているということ。
ということは、今後生協もコンビニに市場を奪われるかもしれませんね。