ワンダフル犬山、観光キャンペーンを成功させる秘訣とは?
先日、近鉄なんば駅改札前で、とある冊子を頂きました。詳しくは、冊子ではなくクリアファイルに入った旅行パンフレットです。というのは、改札前で愛知県・犬山町の観光キャンペーンを行なっていたからです。
多くの観光キャンペーンでは、観光地の自治体が、人の集まる場所でパンレットなどを配っています。今回もこのパターン。梅田駅でも、最近多いように感じます。これまでは、企業による新商品のプロモーションがほとんどでしたが、最近は旅行関連のプロモーションが多いですね。観光キャンペーンも、観光地のプロモーションになります。時間を豊富に持つシニア層の拡大を見越したからでしょうか。それとも、国内旅行人気の波に乗るためでしょうか。いずれにせよ、観光関連のプロモーションが増えているのは事実。この結果、国内旅行ブームが起きているのかもしれません。
ただ、いつも思うのですが、この手のキャンペーンで頂くパンフレットは、大抵あまり興味深いものではなく、一瞥して捨ててしまいます。そこで、なぜ興味が沸かないのかについて考えたところ、一つ理由が見つかりました。それは、
情報を詰め込みすぎだから
ではないでしょうか。例えば、今回のワンダフル犬山のパンフレットでも、
国宝・有楽苑
国宝 犬山城
野外民族博物館リトルワールド
博物館明治村
犬山お笑い人力車
お笑いパン屋
串物の町犬山
犬山MAP
など、A4一枚の中に本当に多くの情報が詰め込まれています。その結果、各情報の詳しさが薄くなり、のんべんたらりとしたパンフレットになってしまうのです。その結果、面白みが小さくなり、すぐに捨てられることになるのではないでしょうか。
では、紙面という制約がある中で、どんな情報を盛り込めばいいのか。それは、
食
ではないかと思うのです。それは、食は旅の楽しみの一つだからであり、大部分の観光客が、美味しいものを期待して旅行するからです。テレビの旅行番組でも、グルメ情報は必須です。最大公約数の内容を放映するテレビ番組でグルメ情報を必ず流すということは、それだけ多くの人が観光において食に期待しているという証拠です。ならば、不特定多数に配るパンフレットでも、食をメインテーマにしていいはずです。
ちなみに、ワンダフル犬山のパンフレットにおけるグルメ情報は、「お笑いパン屋」と「串物の町犬山」のみ。これだけの情報量では、食を通して犬山に興味を持ってもらうのも、難しいのではないでしょうか。
旅行パンフレットだから、観光地がメインなのはわかります。しかし、それ以上に、食・グルメに関する情報の方が、訴求力があるのではないでしょうか。特に、美味しいものにはお金を惜しまないシニア層には、食・グルメ情報はより訴求力があると思われます。
☆今日のまとめ☆
不特定多数に配る観光パンフレットは、情報を詰め込むのではなく、多くの人が関心を持つ食・グルメ関連の情報をメインにすればどうだろうか。
特に、食にお金を惜しまないシニア層をターゲットにするならば、より訴求力が高まるだろう。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
ワンダフル犬山のパンフレットは、クリアファイルに入れて配られていたのですが、それでも貰う人は少なかったですね。
チラシ配りは、本当に難しいですよ。