食品カタログのデジタル化、その結論とは。
◎食品メーカーの商品カタログを電子化する
というアイデアにどの程度ニーズがあるのか調べるために、食品メーカー・卸にインタビューを行ったところ、
◎ほとんどニーズがない
という結論に達しました。
このアイデアが浮かんだのは、大阪・南港で行われた中小企業の展示会で、大量のパンフレットをもらったものの、一度見た後どう処理したらいいかわからなかったから。
資料を大量に保管できるほど場所に余裕があればいいのですが、賃貸マンションに住む私にはそんな余裕はありません。
よって、考えられる対処法は、
◎スキャンして、デジタルデータとして保管する。
◎捨てる。
の二者選択になるのですが、スキャンするには時間がかかりすぎる。(私が持っているスキャンは複合機のため、一枚一枚読み取り面でカタログをスキャンする必要があるから。)
というわけで、捨てることになるのです。
せっかくもらったカタログですし、しかも私が興味を抱いて私から頂いたものもある。
今後、何か商売を始めるにあたって、参考になるビジネスモデルもあります。
だから、捨てるのは大変忍び難い。
このような場面に遭遇して、もしかしたら卸店や小売店は、食品メーカーからもらったカタログの対処に困っているのではないかと思ったのです。
しかも、デジタル化できれば、メーカーにも
◎カタログコストの削減
◎Co2削減
にもなります。
菅政権になっても、前政権のCo2を25%削減する政策は踏襲するようなので、いずれ中小企業にもCo2削減目標(いや規制か?)が課せられる可能性は極めて高い。(もしくは環境税による強制)
よって、まだ負担感はなくても環境問題はいずれ大きな問題になると思うのです。
さらに、卸店や小売店による商品登録の際に、商品規格を聞く電話やメールがあるということを考えると、
◎卸店や小売店は、メーカーの商品カタログを商談後捨てている可能性は高い
という推測が簡単にできます。
恐らく、卸店や小売店も、私と同じようにカタログの対処に困った結果、捨ててしまうのでしょう。
仮に保管したとしても、とある商品規格を知りたい時には、「その商品を製造するメーカーのカタログを探す→探したカタログの中からその商品を探す」という作業が発生します。
最悪の場合、見つけ出したカタログには欲しい情報が載っていないことだってある。
ならば、いっそのこと、
◎携帯電話のメモリーにそのメーカーセールスの電話番号が入っているので、電話で聞いてしまおう
ということになるのです。
実際、私も確かカタログを渡したことのある方から何度か電話で商品規格を聞かれたことがありました。
これらの推測のもと、
◎メーカーの商品規格をデジタル化して集めれば、メーカー・卸・小売店にお役に立てる=ビジネスとして成り立つのではないか?
と考えたわけです。
ipadの発売などによって、書籍が電子化するのだから、カタログだって電子化してもおかしくない。
しかし、その推測はとても甘いということがわかりました。
このアイデアをメーカー(セールスや経営者レベルの方)に話したところ、
◎単にコストアップになるのではないか?
という意見がほとんどでした。
カタログ費のコスト削減やCo2の削減について話してみたところ、
◎カタログ費の削減は、既に実施済。
◎デジタル化しても、商談には紙のカタログが必要。
◎Co2削減効果はカタログ削減よりも製造効率を上げる方がいいのでは?
という回答がほとんど。
中小企業の食品メーカーでは、すでにカタログ削減活動が行われていたのには、驚き。
そして、一番心に残る回答は、
◎そのサービス使って、どの程度儲かるの?
というもの。
ちなみに、価格設定について具体的には質問できなかったですが、感じとしては一社1000円でも高い。
1000円かけて利益額がいくら増えると聞かれれば、答えに窮してしまうので、高いという意見にも納得できる。
このアイデアは、今の時点ではビジネス化が難しいようですが、このビジネスを通して得られる商品データは、今後食品の流通に関与するとなると大きな資産となる。
だから、将来的には薄利でも実行したいアイデアです。
☆本日のま とめ☆
中小企業に新しいサービスを売り込む時は、サービスを使うことによっていくら儲かるかを明確にしなければならない。
☆6/20の目標 ☆
1 プライベートブログの更新 ×
2 午前7時起床 ×
3 毎朝、鏡の前で笑顔の練習 ×
4 腕立て・腹筋を各30回 ×
5 部屋・事務所などの掃除をする ◯
6 手帳に今日の反省の明 日の希望を書く。◯
7 読書(書籍・雑誌)をする 〇
8 毎朝、ツイッターでつぶやく ×
☆本日のこぼれ話☆
今回のインタビューを通して、食品メーカーは相当儲かっていないことも判明。
みんな、価格競争に辟易している模様。
日本の人口が減少しているのだから、国内市場で売りを増やそうとしても競争が激しいだけで、それほど利があるわけではありません。
販路開拓にビジネスチャンスが潜んでいるようにも思えました。
(今日の言葉)
「成功・失敗の情報を具体的に徹底分析し、記憶し、次の実行の参考にする経営。」
(ファーストリテイリング社長柳井正 「一勝九敗 (新潮文庫) 」よ り)
※ 当分、私 の好きな書籍「一 勝九敗 (新潮文庫) 」から引用します。