食品輸出に潜む問題とは?

海外市場への輸出について最近考えているのですが、なかなか妙案=きらりと光るビジネスモデルを構築できないでいます。まさか、日本の食品を仕入れて、海外に販売するわけにはいかない。資金的な問題があるからです。日本の食を海外に持っていった場合、それを購入する層は、

◎     海外に住む日本人

◎     海外に住む外国人

となります。(今読んでいる「問題解決プロフェッショナル」の“MECE”を使ってみました。)海外の日本人が、日本から輸出された食品を購入する理由は、

◎     現地生産された商品(カップヌードルやキッコーマンのソイソースなど)に満足できないから

という仮説を立てることができます。(これは、“仮説思考”。)実際、現地生産されたネイティブ向けの商品は、日本人にとって満足できないことが多い。ソイソースなんて、醤油とは違うが醤油に似た調味料とも言えるのです。また、海外に住んでいる日本人は、留学生を除いては、みなさんそこそこ給料をもらっているように思えます。(これも仮説)海外滞在手当てなんてあるのではないでしょうか。ならば、少々高くても(実際、海外への輸送費や関税などで日本の定価の3倍ぐらいに膨れ上がります。)、品質が良ければ購入してもらえるのです。輸出数量が増えるには、

◎     海外に住む日本人の人口が増加する

という条件が必要になります。外務省の統計を調べてみると、これが増えている。だから、今後、現地日本人を対象にした日本食の輸出が今後増える可能性は高いと言えるでしょう。

次に、海外に住む外国人への市場ですが、ただでさえ高くなる日本食を購入するのですから、相当な富裕層がそのターゲットになります。この層は、マスコミや旅行などにより日本食に接する機会を持ち、日本食を好きになった人達。または、現地製造商品の安全性に不安を持つ一方で、日本製品の品質の高さに期待している人達。これらの富裕層の人口が増えれば、海外に住む外国人向けの日本食市場は拡大すると予測できます。

このように見てみると、今後海外での日本食マーケットは増加すると思われますが、一方で、食品(特に加工食品)の輸出に対して、食品メーカーの取り組みはまだまだ小さいと感じられます。どちらかというと、国内市場への売り込みを重視しており、海外市場は片手間で行っている企業が多いのではないでしょうか。そこで、

◎     なぜ、海外市場への販売に力を入れていないのか?

ということを考えてみたいと思います。

まず、考えられるのは、

◎     海外市場の情報があまりに不足しているから。

という状況です。

◎     実際に、自社の製品はどこでいくらで売られているか?

という情報すら、食品メーカーの耳には入っていません。最悪の場合、直接取引きのある輸出商社が自社製品を販売している具体的な国の名前すら、食品メーカーにはわかりません。私が経験したことは、具体的な輸出先(国)は地域ぐらいは把握できますが、実際にどの国かはわかりませんでした。(もしかしたら、その地域のすべての国に販売されているかもしれません。)自社製品がどこで販売されているのかわからなければ、市場・競合の分析もできず、単に輸出商社から問い合わせのあった商品の見積りを出すという消極的な販売活動で終わってしまいます。

同じことは国内市場でも起こる可能性はあります。例えば、卸店と取引が始まったばかりで、その売り先を教えてくれるほどの人間関係が出来ていない場合です。ただ、その場合、足しげく通うとか、好条件の取引を提示するなどの活動をすれば、教えてもらえることがほとんど。そして、企業名がわかれば自分でそのお店を調べて、実際の売り場を見ることにより、その市場と競合を知ることができます。一方、海外市場の場合、輸出商社が直接海外の小売店に販売していることはほとんどなく、現地商社を通して海外の小売店に販売しています。そのため、輸出商社自体が販売先(どの国のどのスーパー)を把握しておらず、メーカーが努力しても知ることができません。市場・競合がわからず、商談では、ありきたりの商品説明・見積り提出に終わってしまうのです。かといって、現地商社を聞き出し、現地商社まで商談に行くには、費用と時間がかかりすぎ費用対効果は極めて低い。その結果、販売活動に深みを持たせることができなくなるのです。

このように、考えてみると、

◎     食品メーカーをある程度束ねて、海外輸出担当の代行業務を行う

というビジネスアイデアには、大きなニーズが思えます。食品メーカーの抱える

◎     海外市場の具体的な情報が入らない

という問題を解決できるように思えます。

☆     今日のまとめ☆

食の海外輸出に注目するのは、エンドユーザーである海外に住む日本人と海外に住む現地富裕層が今後増えると予測するからである。

複数の食品メーカーの海外輸出業務を代行すれば、食品メーカーが抱える「海外市場の具体的な情報が入らない」という問題を解決できる。

☆7/11 の目標 ☆
1  プライベートブログの更新 ◯
2  午前7時起床 ×
3  毎朝、鏡の前で笑顔の練習 〇
4  腕立て・腹筋を各30回 ◯
5  部屋・事務所などの掃除をする ◯
6  手帳に今日の反省の明 日の希望を書く。×
7  読書(書籍・雑誌)をする 〇
8  毎朝、ツイッターでつぶやく ×

☆     今日のこぼれ話☆

今回は、JRの中での執筆です。

そのため、私の文章が駄々漏れしていることでしょう。

脇から見えないようなシートをlaptopに貼り付けた方が良さそうです。

さて、神戸に着いた。

(今 日の言葉)

「起 業家十戒:唯一絶対の評価者は、市場と顧客である。」
(ファーストリテイリング社長柳井正著 「一 勝九敗 (新潮文庫) 」よ り)

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