世界旗艦店のUNIQLO OSAKAを見て感じた消費者ニーズ

uniqlo osaka

 

ユニクロの梅田に出来た新店・ユニクロオオサカ(UNIQLO OSAKA)に行ってきました。ちょうど、30周年創業祭の時だったので、来店客数はすごかった。入るのにも一苦労、会計するにも一苦労で、欲しい物があっても、買うのをためらうぐらい。

 

そんなユニクロオオサカで感じたことを、まとめると、次のようになります。

 

【ユニクロオオサカで感じた特徴】

  • 動く電光掲示板・動くマネキンなど楽しめる店作り
  • 品揃えは豊富、陳列はオシャレ
  • 阪急梅田駅前の好立地
  • iPadを使ったクレジット専用レジで、レジ待ち時間を短縮

 

 

1について、今のファストファッションの店舗は、店作りと価格が比例していません。価格を見れば、百貨店ではありえない価格ですが、店内は百貨店には負けないほどの楽しい仕掛けが満載です。ユニクロオオサカは、決して家賃が安くない立地も関わらず、店にチープ感はゼロ。さすが世界旗艦店に指定しただけあって、動く電光掲示板を多用するなど、最先端を感じるデザインです。用は無くとも、ふと立ち寄りたくなる店舗になっています。

 

1は2にもつながります。品揃えが豊富で、商品ディスプレイも色を綺麗に使ったおしゃれなもの。このような店舗に消費者が慣れると、単にモノを並べただけでは売れないというのは、当たり前と言えるでしょうか。

 

そして、決定打は3。駅から近い好立地だから、来店ハードルがぐっと低くなります。梅田のユニクロと言えば、ヨドバシビルに大型店があり、大丸梅田店の上階にも出店しています。さらに、小型店ですが、エスト近くと地下鉄梅田駅近くのエキモにも出店しています。(エスト近くの店舗はユニクロオオサカ出店に伴い閉店)梅田地区に4店舗があり、商圏はかなり押さえたはずです。それでも駅前に立地するということは、駅から離れているということは高い来店ハードルになっていたのでしょう。駅前でしかも若者が集まるショッピングゾーンに立地となれば、集客はより容易になります。集客のために、高い家賃を払っているとも言えますね。

 

4について、創業祭だから特別に設置したかもしれないですが、クレジット専用レジがあるお陰で、長い行列が出来ていて比較的短時間で決済が完了します。しかも、そのレジは一般的なレジスターではなく、iPadを活用した最先端もの。クレジットカードのサインは、iPadに直接手で書くというものでした。最先端のITを使った店舗ということも、ユニクロオオサカの大きな特徴と言えます。

 

これらユニクロオオサカの特徴から、次のような消費者ニーズを読み取れます。

 

【ユニクロオオサカの特徴から考えた消費者ニーズ】

  • 低価格店でも売場に楽しさを求める
  • 低価格店でも来店しやすいのがいい
  • レジ待ちというストレスはできるだけ解消したい(時短)

 

世界ブランド(を目指す)ということもありますが、割安感が魅力のユニクロがここまでニーズに合わせた店作りをするのですから、消費者の期待はどんどん高まるもの。アパレル以外の業種も、ユニクロの店作りの影響は受けることでしょう。

 

来店する楽しさを店舗に埋め込むことは、店舗ビジネスにとって必須になりつつありますね。ただし、お金を掛けなければできないわけではありません。

 

☆今日のまとめ☆

世界旗艦店のユニクロオオサカを見ると、消費者ニーズを読み取れる。

それは、売場で楽しみたいというニーズであり、来店しやすい店舗がいいニーズであり、できるだけ時短がいいというニーズである。

 

 

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  • 今日のこぼれ話☆

創業祭の影響で混み合っていたので、店内を回遊しませんでしたが、また行きたいと感じたのは間違いありません。

ヨドバシ店からオオサカ店にシフトする顧客も多いでしょうし、外国人観光客の利用も相当増えると思います。

 

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