菓子パンから考えた売れる商品の特徴

菓子パン sweeted bun

 

日々目にするものすべてにビジネスチャンスが潜んでいると信じてやまないのですが、その中で菓子パンの売れ行きにはいつもびっくりしています。スーパーなどでよく特売になっている、ヤマザキなどの菓子パンですね。コンビニでも売っていますが、その場ですぐに食べられるという点で、食パンよりも売れているという感覚です。

 

菓子パンが売れている一番の理由は、その価格の低さ。これは間違いないでしょう。スーパーでの特売価格は、ほぼ100円前後。(98円・88円など)ワンコインで買えるから、ついで買いを誘うというのが一番の販売要因でしょう。価格は数字ですから、誰にでもはっきりとその価値はわかります。

 

  • 菓子パンの売れる理由→価格の低さ

 

次は、朝食になるということでしょうか。いくら安いとは言っても、利用機会の低いものはそうは売れません。例えば、100円で第三のビールが販売されていても、朝食ほど多くの人が必要としないので、菓子パンよりも売れません。どら焼きなどの和菓子しかり。一日三食のうちの一食になるのはかなりの強みであり、だからこそカルビーのフルグラはヒット商品にまで成長したと言えるでしょう。

 

  • 菓子パンの売れる理由→朝食として使えるから

 

さらに、菓子パンはお菓子にもなります。この場合競合するのは、ケーキなどの小麦粉を使った洋生菓子。しかも、ケーキよりも安いとなれば、この節約志向の強いご時世、売れないわけはありません。菓子パンの甘さが、一時の幸せにもなります。この場合、2の必需品とは真逆の、嗜好品としての役割を果たすことになります。

 

  • 菓子パンの売れる理由→甘さが嗜好品として幸せな気分にしてくれるから

 

価格が安く、朝食としても使え、さらに幸せな気分にもしてくれる。もう最高の商材ですね。売れているのも納得ですね。パン専門店(所謂ベーカリー)の集客力が高いのも同じ。1の価格の低さはスーパーの菓子パンほどではないものの、500円もする洋菓子店のケーキを買うことを考えれば、割安感は満載です。2・3は同じ。だから、ベーカリーにはお客さんが多いのです。その集客力の高さに目を付けたのが、百貨店。

 

かといって、これから菓子パン市場に参入するのは得策とは言えません。だって、ヤマザキ・敷島などの超大手メーカーが君臨しており、寡占度が高い市場だから。さらに、ベーカリーとの競争もあります。腕に自信のあるパン職人ならいいですが、素人ならこれだけ競争の激しい市場に参入すべきではありません。

 

目指すのは、

  • 割安感で購入(来店)ハードルを下げる
  • 明確な利用動機を示す(ある商材)
  • 生活を豊か・幸せにしてくれる機能・表現

でしょうか。当たり前と言えば当たり前ですが、日々の業務で多忙となると、なかなかこれらの機能を追加できないもの。逆に、できるところが生き残るということでしょうか。

 

これだけ高齢化したにもかかわらず、まだまだ和菓子の選択肢は少ないと日々感じます。菓子パン・菓子に和の要素を組み込むと、高齢者受けするかもしれませんね。

 

☆今日のまとめ☆

菓子パンが売れるのは、割安感・利用動機・甘さという幸せな感覚を提供しているからではないか。

他の商材にもこの三要素を組み込むと、販売増につながるかもしれない。

 

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  • 今日のこぼれ話☆

ちなみに、社会人一年目の時、お金がなかったので、昼ごはんを菓子パン2つとチルド飲料で済ませていた時代がありました。

今考えると、栄養が偏っていたどころか、カロリー過多。

野菜を食べましょう。

 

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