ホーチミン食品ミッション4日目(10/26) 日本産というだけで売れる時代は終わった。

ホーチミンベンタン市場の食料品店

ジェトロ主催のホーチミン食品ミッションも最終日。(厳密には、10/27の深夜0時に成田へ立つので、実質的な最終日。)今日の予定は、最終日のためか、比較的ゆったりしていました。予定を列挙すると、

1)ベトナム流通業者とのビジネス交流会

2)昼食会(ベトナム起業参加)

3)フォローアップ個別企業訪問

4)ラップアップディスカッション

になります。3)は1)の交流会(実質的には個別商談会)でアポイントが取れた企業があれば、訪問するというものなので、ミッション参加企業の多くはお土産などの買い物タイムに使っていたようでした。私は、ホーチミンに2日延泊するので、時間的な余裕があります。いやいや、その理由以上に、私としては大きな費用をかけて参加したので、買い物に時間を割くよりも商売を優先させる必要があります。なんとしても、アポイントを取らねばという気持ちで交流会に臨みました。ただ、通訳が一社に一人付いて言葉のハードルは殆ど無かったのですが、商談相手と私との温度差を感じたのは事実。もしかしたら、私の売り込み色が強かったのかもしれません。また、私が提案した商材に明らかに興味を示さなかった企業がいたのも事実。しかしながら、運良く一社とのアポイントを取ることができました。


このアポイントを取れたのが、私の商材に興味を示したからならよかったのですが、実際はそうではありません。交流会で価格を聞かれた際に私が伝えた数字がまずかった。そう、価格が高すぎたためにそれ以上全く話にならなかったのです。そこで、その商談相手(なんと女性社長!)から、

「日本から輸入した食品で、どんなものを扱っているか、どんなものが売れているかを教えるから、オフィスに訪ねておいで。」

というオファーをいただき、午後に訪問することになりました。


オフィスで見た商品をここで細かく伝えることはできませんが、日本産のグローバル企業の商品から日本ではそれほど知名度が高くない商品まで数多く展示されていました。(私を通してくれた部屋は、商談室のようでした。壁には商品がずらっと展示。)そこで、社長が手に取ったのが緑茶。日本でも比較的高価な有機緑茶でした。社長によると、その商品が売れているという。その理由は、

◎飲むことによってどう得するか明確だから。

マーケティング用語で言う「ベネフィット」を、店頭で訴えたから売れているという。日本産には、「安心」「信用」というベネフィットがあるのですが、もうそれだけでは売れないというのです。それはホーチミンのスーパーを視察して、私も実感していました。なんせ高い。アセアン諸国産や中国産・韓国産と比べて格段に高く、いくら「安心」「信用」があるからといって、このベネフィットのためにそれだけの多くのお金を支払うとは思えませんでした。さらに、ホーチミンで売られている日本産の商品は、表示がほとんど日本語。一括表示(原材料名や製造者などが記入されている表)部分はルール上ベトナム語表示が必要なので、ベトナム語のシールが貼られているのですが、それ以外のベトナム語・英語表示は皆無。だから、在留邦人か日本語のわかるベトナム人しか、その商品の特徴がわかりません。この環境で、しかも価格の高い日本産の食材が、売れるとは到底考えられません。

「ジャパンクールなので、日本産の食材は売れる!」

という考えは、もしかしたら幻想なのかもしれません。日本産という時代遅れのベネフィットに頼るのではなく、その商品のベネフィットを、ターゲット層に理解できるように伝える必要があるのです。この「伝える」部分こそ、輸出が成功するかどうかの要であり、ビジネスチャンスがあるように感じます。


☆11/18の目標 ☆

1  プライベートブログの更新 ×

2  午前6時起床 ×

3  毎朝、鏡の前で笑顔の練習 〇

4   腕立て・腹筋を各30回 ×

5  部屋・事務所などの掃除をする ×

6  手帳に今日の反省の明 日の希望を書く。×

7  読書(書籍・雑誌)をする ×

8  毎朝、ツイッターでつぶやく ×


☆今日のこぼれ話☆

技術がないことが創業の大きな壁でしたが、できないことを考えるのはやめました。

できることを提供して、まずは収益を上げる。

これを最優先して、サービスを提供しようと思います。

技術がないなら、体を動かせばいい。

あとは、ニーズを捉えるだけです。

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