【328号】食料品にはすでにインフレの足音がしている。

◎2月20日 10時14分現在の速報

Blackstone Reaches Deal To Revamp Hilton’s Debt

ブラックストーングループとヒルトンは、

負債を買取ることで合意した。

これにより、ブラックストーンは、

ヒルトンのバランスシート改善を急ぐ。

◎本日のニュース

1)見出し

Grocery Investors Put Inflation on the List

2)要約

投資家の間では、インフレを予測する人が増えており、

この影響でスーパーマーケットを営む企業の利益が

増加するだろうと考えられている。

この予測の背景には、ウォールマートが

今年にはデフレが終焉すると予測したことや、

1月の消費者物価指数が12月に続いてプラスであったことが

挙げられている。

しかし、今年のインフレに関しては

通常よりも複雑に作用するだろう。

それは、

◎生鮮食料品の価格は既に上昇しているが、

価格下落時に数量が増えたことを考えると、

上昇時には数量は下落すると予測される。

◎加工食品は、ヘッジなどを使って原材料価格上昇を

抑えることができるので、まだ当分価格下落は続くと予測される。

◎大手スーパーは、PB商品の販売を強化することによって、

インフレの影響を弱めることができる。

からである。

3)キーとなる英文

Investors are beginning to bet that a return of food-price

inflation will boost grocery-store profits. Retailers can

sometimes keep their percentage markups constant when input

costs rise.

4)キーとなる英文の和訳

投資家は、食糧価格がインフレに戻ることによって、

スーパーマーケットの利益が押し上げられることに

賭け始めている。

というのは、小売企業は、仕入価格の上昇時に、

利益率を一定に保つことが可能だからである。

3)気になる単語・表現と解説

(気になる単語・表現)

boost   他動詞     ~を押し上げる

markup  名詞      値上げ、利幅



(解説)

文章の全体的な意味は、「小売企業は、

利益率を一定に保つことによって

販売価格を決めることが時に可能であり、

この値決めをすることによって、

仕入価格上昇→販売価格上昇→利益率一定により利益額上昇が起こりうる。

この予測に、投資家は賭け始めている。」ということ。

5)今日のヒント

食糧市況は全般的にまだ低調であるが、

一方で原油市場は2008年最安値の時期と

比べるとずいぶん上昇している。

また、世界を見ると、新興国の経済発展は目まぐるしく、

世界景気全体を引っ張っているぐらいである。

これらのことを考慮に入れると、

今後食糧価格が上昇することは容易に推測できる。

食糧市場が反転すると、2007年~
2008年に起こった食品価格の上昇が、

日本で再来すると考えられる。

しかし、日本とアメリカとでは、

置かれた環境が違うことを考慮に入れなければならない。

それは、人口動態であり、
特に人の胃袋の数に大きく依存する食品には、

人口が増えるか減るかということが大きな影響を及ぼす。

アメリカは人口が上昇しているが、日本は減少しており、

さらに人口の高齢化が進んでいる。

つまり、日本では何も起こらなければ、

食品摂取量は年々減少していることになる。

この状況が続く限り、今問題視されている供給過剰状態は

解消されない。

その結果どうなるかと言えば、アメリカでインフレ=
物価上昇が起ころうとも、

日本では依然デフレ=物価下落から脱却できないことになる。

そんなことを言っても、原材料価格が上昇=
コストアップするわけだから、

メーカーの利益は大きく毀損する。

この板挟み状態を通して、
食品の供給過剰は解消するのではないか、

と私は読んでいる。

ここで生き残れるかどうかを分けるのは、

企業が値上げをできるかどうかである。

企業の営業力=交渉力を別にすれば、

比較的価格競争にさらされない商品や流通方法を持っているかどうかが、

値上げの可否を決めるのではないでしょうか?

特に、寡占化されていない市場の場合は、

企業の営業力にはそれほど差がないので、

付加価値の付いた商品と最終消費者と直接つながった直販が

大きな力を持つと、私は考えます。

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《今回のヒントのまとめ》

▼アメリカでは、ウォールマートの予測や消費者物価指数の動向により、

インフレを予測する投資家が増えており、

インフレの結果、スーパーマーケット企業の利益が増えると期待されている。

▼食糧市場は未だ低迷しているが、

原油市場の上昇を見ると、インフレは現実的であり、

日本でも2007年~2008年の食品価格上昇と同じことが

起こると考えられる。

▼ただし、人口減少・高齢化が進む日本では、

食品の供給過剰状態は解消されず、原材料価格が上昇に転じても、

店頭価格の下落は進むだろう。

▼そのような中、企業が値上げできるかどうかは、

価格競争に巻き込まれにくい付加価値の高い商品や

直販を持っているかどうかに大きな影響を受けると思われる。

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