【421号】アルコール規制強化で揺れるトルコ。そのトルコで売上を伸ばすお酒とは?
◎本日のニュース
1)見出し
Alcohol Hits Nerve In Turkey
2)要約
トルコで、アルコール規制強化に対する論争が起きている。
この発端は、政府高官が、アルコールの販売・消費に対する
規制案を支持したことにある。
政府によると、規制強化の目的は、
公共の福祉の観点から無責任な飲酒を無くすためという。
また、この規制の先には、規制を強化する傾向にある
EUへの加盟があるとされる。
一方、この規制強化により、アルコール販売に
大きな影響が出るとして、アルコール製造・流通関係者から
反対の意見が強まっている。
広告や販売に対する制限が強くなるために、
アルコール販売量が減る恐れがあるからである。
このアルコール販売への規制強化の動きは、
アルコールへの課税を30%強化した直後に出てきた。
また、2003年に政権交代が起こり、
現政権が政府与党になってから、
アルコールの販売・流通への規制が強化されている。
その結果、2008年のある家庭でのアルコール消費量は、
2003年比で34%も減少している。
3)キーとなる英文
A top Turkish official on Thursday defended
regulations announced last week on the sale
and promotion of alcohol, a tightened regime
that has reignited claims that the government
has a hidden Islamist agenda.
4)キーとなる英文の和訳
木曜日、トルコの政府高官は、
先週発表されたアルコールの販売・販促に関する
法律を支持すると発表した。
この背後には、政府がイスラム教の教えを
無視してきたという主張が強くなっているという事態が存在する。
5)気になる単語・表現
official 名詞 役人
defend 他動詞 守る、支持する
regime 名詞 政治制度、社会秩序
reignite 他動詞 ~を再点火する(=re+ignite)
claim 名詞 要求、主張
agenda 名詞 するべきこと、典礼で行うべき事項
※regimeは、前文全体を言い換えたもの。
※a tightened regime以下を直訳すると、
「これは、政府が隠されたイスラム教の教えを
持っているという主張を再度強めてきた厳格化した
社会秩序を示している。」となる
6)今日のヒント
トルコのアルコール製造・流通関係者には、
この規制の意味は大きい。
記事で示された規制強化の内容は、
◎スポーツチームにアルコール製造・
販売企業の名前を使うことを禁止。
◎飲酒を勧めたり、特定の料理との
飲酒を勧める広告に制限を加える。
◎店舗でアルコール販売する際は、
店舗内で隔離された場所で行う。
というもの。
すべて、アルコール販売=消費を減少させる
大きな威力を持つ規制と言える。
アルコール課税の30%強化には、驚いた。
記事のよると、その結果、トルコの地酒である
ラクの価格が1リットルで平均35ドルもするという。
1ドル85円として2975円。
ラクが普段では飲めないお酒になったことを示す。
もう、公共の福祉というよりも、
アルコール業界いじめに取れないではない。
海外からみると、地政学的リスクに映るだろう。
こんなお寒いアルコール業界でも、
売れている商品は売れている。
それは、海外から輸入される高級リカー。
例えば、アブソルート(ウォッカ)、
シーバス(ウイスキー)、ハバナクラブ(ラム)、
バランタイン(ウィスキー)などの高級ブランド。
これらの輸入高級リカーが売れる背後には、
成長著しいトルコ経済がある。昨年の成長率(予測)は二桁。
この経済成長の中、富裕層が増加し、
その富裕層の間で、輸入高級リカーが人気を博しているだろう。
アルコール規制が強まるのに、高級リカーが売れる理由は、
◎「高くても飲みたい」と思わせるブランドがある
から。価格だけを見ると、規制の有無にかかわらず、
高級リカーは、ラキなどのスタンダードなアルコールには敵わない。
海外でもそれなりの価格がし、
さらに輸入品となると輸入関税もかかる。
規制が強化されてアルコールの税率が高くなっても、
高級ブランドリカーにとっては、
販売にさほど大きな影響は与えないだろう。
さらに、ブランド力が強いと、販売店や広告が減ろうが、
飲みたい人は探してでも買って飲む。
販売や広告の規制強化による影響は、
スタンダードはアルコールよりもずっと小さいと言えるだろう。
このトルコでの輸入高級リカーの事例から学べることは、
◎強いブランド力があると、地政学的リスクからも開放される
ということ。全く影響がないわけではないが、
ブランド力がその影響から助けてくれる。改めて、ブランドの大切さが実感できる。
***************************
《今回のヒントのまとめ》
▼トルコ政府は、公共の福祉の観点から、
アルコールの販売・流通の規制を強化しようとしている。
▼アルコール課税の30%強化の影響もあって、
現政権になってから、家庭でのアルコール消費量は
約30%も減少している。海外からみれば、
地政学的リスクと捉えられる。
▼一方で、輸入品の高級リカーは売上を伸ばしている。
その原因は、トルコ経済の高い成長により、
富裕層が増加しているからである。
ブランド力のある輸入高級リカーを富裕層は
競って飲んでいるのだろう。
▼このように、ブランド力があると、
地政学的リスクから開放される。この事例により、
ブランドの重要さを再認識できる。
***************************
6)おすすめ商品・サービス
◎インフォ麺ション⇒ 訪問人数7人↓
麺の口コミ・情報サイトです。
最新の掲載商品は、
4901810394999 イオン トップバリュとんこつラーメン95g
です。
インフォ麺ション
⇒ http://blog.livedoor.jp/informention
※最近同じ麺類ばかり食べていることもあり、更新ができていません。ゴメンなさい!
編集後記
こんばんは、高尾です。
今晩は、久しぶりに焼肉を食べに行こうかと考えています。
(いや、もう予約しました。)
外食も久しぶり。
家ではなかなか焼肉ができないので、
今日はいっぱい食べてこようと思います。
「家でうまくできない料理を提供する」というのは、
流行るレストランの要素かもしれませんね。
それでは。
高尾亮太朗のfacebook⇒ http://www.facebook.com
(アカウントは、ryotarotakaoです。)
高尾亮太朗のツイッター⇒ http://twitter.com/ryotarotakao
高尾亮太朗の公式サイト⇒ http://ryotarotakao.com
今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
感謝・感謝・感謝です!
ご質問・ご相談・ご感想がございましたら、ご連絡ください。
⇒ tryotaro1975@aol.com
メルマガ相互紹介を希望されるメルマガ執筆者様は、ご連絡お願いします。
私もごく少ない部数の時に、
いろんなメルマガ執筆者様に助けていただきましたので、
今回は私が恩返しします!
メルマガ相互紹介に関する連絡先はこちら
⇒ tryotaro1975@aol.com
今日の反省などについては、このブログを
⇒ http://ameblo.jp/caferics/
メルマガ連動のブログサイトを作りましたので、
できればコメントお願いします。
http://wsj.jugem.jp/
当メルマガの情報については万全を期しておりますが、内容を保証するもの
ではありません。これらの情報によって生じた、いかなる損害についても、
補償はいたしかねますので、ご了承ください。
また、当メルマガでは広告も誌面の一部として、読者様に有効であると
思われるものを厳選しておりますが、内容については当方で責任を負える
ものではございません。ご配慮の上ご利用頂けます様お願い申し上げます。