【467号】デザインバーコード、利益に結びつける方法とは?

Barcode problem 2

 

◎本日のニュース

1)見出し
Art in Aisle 5: Barcodes Enter Expressionist Period

【出典】
http://goo.gl/1DZQa

2)要約
商品パッケージのデザイン性が高まる傾向が、
バーコードにも及んでいる。
有名な建造物や商品に合致したイラストを模したバーコードが、
登場している。

このようなデザイン性の高いバーコードを活用するのは、
小規模な企業が多いが、グローバル企業でも
小さなブランドで使う傾向がある。
それは、商品の種類が小さいと、
バーコードデザインのバリエーションも少なくて済むからである。

しかし、

デザイン性の高いバーコードの使用を躊躇する企業もある。
奇抜なバーコードの場合、スキャンされない可能性が高くなる
からである。スキャン不能な場合は、
パッケージを再度印刷するなどコストが膨大にかかる。

3)キーとなる英文
Package design has become so artful, it has come to this:
Even the barcode, the style runt of product labeling,
is getting gussied up.

4)キーとなる英文の和訳
パッケージデザインが芸術的になる傾向は、
次のものにも及んでいる。
製品ラベルに付けられた木の古株のような形をした
バーコードでさえ、装飾を帯びてきている。

5)気になる単語・表現
runt    名詞      木の古株
gussy up        他動詞句    ~を飾り立てる
※itは、前文を指す。
※Packge~thisを直訳すると、「パッケージデザインは、
とても芸術的になってきたので、
その傾向は次のようにもなっている。」

6)今日のヒント
デザイン性の高いバーコードに付いては、
以前に日本の雑誌(恐らく日経ビジネス)で取り上げられており、
その記事を読んだことがある。
案の定、デザインバーコードは、
東京にある広告・デザイン企業のデザインバーコード社が作っている、
とこの記事で紹介されている。
もちろん、デザインバーコード社だけの独自技術
(または特許)というわけではなく、
アメリカの企業もデザインバーコードを作成している。

デザインバーコードの例として実際のバーコードが紹介されているのは、
1.ミキサーの形をしたバーコード
2.噴水の形をしたバーコード
3.ニューヨークの摩天楼の風景を模したバーコード
4.トラックの形をしたバーコード
5.スラックスの形をしたバーコード
で、ぱっと見ただけではどれもバーコードに見えない作品。
デザインバーコードを使えば、
商品パッケージのデザイン性が壊れることがないばかりか、
逆にアップするだろう。

ただし、このデザインバーコードをパッケージに付けることは、
コストのかかることである。
記事では、パッケージを再度印刷するコストが取り上げられているが
、これよりも高く付くのがそのデザイン作成コスト。
印刷費は、新製品開発時やリニューアル時にすれば、
通常のバーコードを付ける場合と同じコストで済む。
しかし、これまでのバーコードが数字さえ決めれば
自動的に作成できた一方で、
デザインバーコードは商品に合わせたデザインを作る必要があり、
これまで負担しなくてもよかった費用がかかることになる。
この費用対効果については、記事では論じられていない。

デザイン性の高いバーコードを採用することで、
商品に対する消費者の受けが良くなるのは確かだろう。
しかし、それが購入に結びつき、
売上・利益を生み出すかは未知数である。

バーコード自体が消費者の目を引くため、
デザインバーコードを採用した商品は、
普通のバーコードを付けた商品よりも、
購入確率は高まる。
ただし、それには、商品の価値が消費者に認められる
という条件が付く。
商品のベネフィットがその価値にあり、
デザインバーコードにない以上、
いくらデザインバーコードを付けたからと言って、
価値の低い商品が売れることはない。
価値に大差ない商品があり、
その一方にデザインバーコードが、
もう片方に普通のバーコードが付いていたならば、
デザインバーコードを付いた方を消費者が手にする
確率は高い。デザインバーコードを付ける前に、
まずは商品の価値を高める必要がある。

その上で、デザインバーコード作成にかかる
費用を賄える利益率が、その商品に求められる。
そうなると、デザインバーコードを付けるに値する商品は、
価格訴求品ではなく高付加価値商品になるだろう。

また、デザインバーコードを付けることは、
その商品だけでなく企業の差別化にもつながる。
単なる線の塊であるバーコードにデザインを付けることによって、
消費者に語りかけようという企業姿勢を伝えることが
できるだろう。この思いが通じれば、
商品のリピーターになるだけでなく企業のファンになる可能性もある。
継続的に購入してくれる顧客を増やすことは、
企業に継続的な利益をもたらす。
この顧客化を後押しする工夫をすれば、
デザインバーコードを採用する効果は高まるのではないだろうか。
例えば、デザインバーコードの案を購入者から募集したり、
複数のデザインバーコードを集めて応募するプレゼント抽選を
企画したり、デザインバーコードを基点にした企画は
いろいろ考えられる。デザインバーコードは、
消費者に対する企業の一コミュニケーションと言えるだろう。

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《今回のヒントのまとめ》

1)パッケージデザインの一環として、
デザイン性の高いバーコードを採用する商品が増えている。
しかし、これまでかからなかった作成コストが発生するので、
その費用対効果は考えて、採否を決める必要がある。

2)デザインバーコードは目に付くので、
購入確率を高める効果があるが、
その前提として、商品本来のベネフィットである
価値を高める必要がある。
競合商品と価値に大差がないからこそ、
デザインバーコードの付いた商品が選ばれることになる。

4)さらに、デザインバーコードを作成する費用を
賄えるほどの利益率も必要になる。
よって、高付加価値商品が、
デザインバーコードを採用する
商品の最有力候補に挙がるだろう。

5)また、デザインバーコードを、
リピート購入さらには企業のファン作りにつなげる
工夫があれば、その費用対効果はさらに高まる。

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6)おすすめ商品・サービス

◎Winecarte 簡単ワインの選び方
一番新しい記事は、

セニュールジャンドローズ2009(Seigneur Jean de Roze2009)
http://wine.ryotarotakao.com/archives/today_wine/seigneur-jean-de-roze2009
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最近、ワインを勉強しています。
それをアウトプットする意味でも、ワインのサイトを始めました。
焦らず少しずつ作成する予定です。
http://wine.ryotarotakao.com/

編集後記
こんばんは、高尾です。
今日は、またまた甲子園で巨人戦を観戦します。
(今現在は金曜日。予約配信のため、メルマガ発行時には試合は終わっています。)
問題は、お天気。
今週いっぱい雨の予報でしたが、
水曜からはほとんど雨が降りませんでした。
となると、この雨の予報がずれ込む可能性があります。
(実際、金曜における土曜の予報は曇のち雨。)
どうなるんでしょうか?
雨の中観戦するのは、これまでありませんでした。
大変混み合っている甲子園で、
さらに雨の中応援するのは辛いなぁ。
晴れを祈るばかりです。

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