神戸ベイシェラトン・ワインの休日、果たしてインポーターはペイするのか?

 

先週の日曜に神戸ベイシェラトンで行われたワインの休日。スポーツバーで40種類以上のワインとランチを楽しむというワインイベントです。このワインイベントに参加しました。ご近所さんなんですが、シェラトンのスポーツバーにはこれまで行ったことがありませんでした。ワインイベントとしては少し暗く感じましたが、大人な雰囲気は味わえます。

 

肝心のワイン会の方ですが、着席スタイルで各自飲みたいワインが置いてある場所に行って、そのブースに立つインポーターさんに注いでもらうという形式。ランチは、スープにメインディシュ、チーズが食べるスピードを見計らって出てきます。ランチのメニュー表に、そのメニューに合うワインがいくつか書かれてあり、そのマリアージュを味わうというのがオーソドックスな楽しみ方のようです。

 

来店する際に支払いも行うのですが、その時に試飲できるワイン表もいただけます。(試飲と書いていますが、実際は通常のグラスワインか指令上の量を飲むことができます。)そのワイン表には、インポーター別にワインの番号・生産国・商品名・ヴィンテージ・ワイナリー・小売価格・販売価格・グラス販売価格が書かれてあります。(ほとんどのワインは無料試飲できるのですが、一部のワインは有料です。ただ、有料と言ってもボトルの価格をグラス分したぐらいの価格なので、かなりお得。)このワイン表とメニュー表を見て、ワインを選んで、インポーターさんの場所に行って注いでもらいます。

 

注いでもらう時には、もちろんそのワインの説明を受けることができます。インポーターさんのブースには、飲めるワインのボトルが陳列されてあり、そのボトルに、そのワインの説明文が書かれてあるPOPが添えられています。インポーターさんの説明を聞いて、さらにそのPOPを見てから、ワインを飲むことになります。さらに、一部の商品のパンフレットもあるので、そのパンフレットをもらって、パンフレットを見ながらワインを飲むこともできます。通常、ワインショップやネットショップで、POPなどの説明文を見てワインを買うものの、実際に飲む時にはその説明文はその場にありません。ボトルの裏ラベルに少し説明されているかもしれないですが、その説明も少しだけ。詳しい説明が書かれてある場合のほとんどは、英語かフランス語。だから、飲む時に、作り手や売り手が味わってほしい香りや風味を確かめることができません。その点、今回のワインの休日では、インポーターさんの説明や、POP、パンフレットなどでそのワインの特徴を確かめながら楽しめます。これが、インポーターさんが立ち会うワイン会の醍醐味でもあります。

 

ただ、企業側から見れば、このイベントがペイするのかどうかはかなり疑問です。お客さんにワインを提供するのですから、参加費5000円の一部がインポーターさんに入ることでしょう。また、有料のグラス販売が売れたら、その一部もインポーターさんの売上になります。さらに、ボトルでの販売も行っているので、この売上の一部も売上として見込めます。ボトル販売は金額が大きいので、インポーターにとってはこれが一番の目的だと思いますが、そんなに売れるものではありません。売れた本数は、参加者の二人に一本ぐらいでしょうか。定員40名で参加者は20名ほど。10本ぐらいしか売れていなかったと思います。インポーターが4社来られていたので、一社3本弱。1本の平均単価は2000円ほどなので、ボトル販売で6000円。これに、参加費とグラス販売の一部が加わります。一社あたり1万円ほどの売上だろうと思います。

 

もちろん、ワインには原価があります。それで1万円の売上となると、粗利益はプラスになるものの、販管費=人件費や交通費を考えると、マイナス=損失になります。つまり、このイベント単体だけを考えると、インポーターはペイしないことになります。

 

ただし、このイベントを通じて、

イベント後の売上につなげる

ことができれば、インポーターにとってこのイベントへの”投資”が、実ることになります。その方法は、それほど難しくありません。ワインの休日の参加者は、今後ワインが買うことがあるでしょう。その時に、今回飲んだワインで気に入ったワインを思い出してもらえればいいのです。気に入ったワインを、何らかの形で記憶できれば、思い出すことはそれほど難しくありません。ワイン愛飲家には、ボトルのラベルを取り込み、自分の感想などを記録を付ける人がいます。また、ワインラベルレコーダーという、その記録を助けてくれる商品もあります。いかに、覚えてもらうか。いかに、記録してもらうか。それを容易にできればできるほど、イベント後の売上につながるかと思います。

 

これは、ワインイベントに限ったことではありません。ローカルで行われる食イベントでも同じことが当てはまります。イベント当日だけの損益だけでは、人件費を考えるとなかなかペイしないのではないかと思います。だから、イベント後の売上にいかにつなげるかが、とても重要になるのです。イベント後に商品を買ってもらう、または来店してもらう仕組みこそが、イベント出店には必要とされると思います。

 

☆今日のまとめ☆

ワインの休日だけを取ると、出店したインポーターに利益が出るかどうかはかなり疑問。

この投資から利益を生み出すには、イベント後の売上につなげる必要がある。

その方法として、気に入ったワインを覚えてもらう、容易に記録してもらう仕組みが考えられる。

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☆今日のこぼれ話☆

ワインの休日には、私なりに飲んだワインの感想を簡単に記録できる用紙を用意して臨みました。

その甲斐もあって、15種類程のワインを記録できました。

飲んだワインや気になるワインを記録するのは、楽しいことです。

この仕組をビジネスとして提供できないかと、考えています。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→☓

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯

◎部屋や家の掃除をする→◯

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