ブログ・Twitter・ミクシーの投稿からわかったワインが抱える大きなハードル

wine glass(from Flickr)

ワインに興味があることは、以前にこのサイトでもお伝えしたかと思います。その理由は、

ワインはその価格から考えて選ぶ時に大変な悩む商材だから

です。安いワインは500円ほどで販売されていますが、それでも500円もするのです。プレミアムビールが一缶250円であることを考えると、その2倍。もちろん量に差があるのですが、初期投資が大きなことは事実。「ちょっと、ワイン飲みたいなぁ。」と思ったとしても、最低500円は必要なのです。だから、できるだけ失敗したくない(口に合わないワインを選びたくない)という意志が高まります。(もしこれが第三のビールのように100円ほどならば、失敗しても大きな損がありません。選ぶのに悩む方がコストが高くなります。)

一方、ワインの種類は星の数ほどあります。スーパーに行けば10種類以上はあるでしょうか。その中から選ぶのはとても大変なことなのです。しかし、ワイン売場で、消費者が選択するのに必要な情報が提供されているかといえば、そうではありません。ワイン売場で提供されている情報と言えば、ワインのスペック(生産国・地域、ぶどう品種、甘辛・ボディなど)と雑誌掲載・各種点数ぐらい。「今の自分が飲みたいと思うワインはどれ?」という消費者の質問に答えているとは決して思えません。

そこで、消費者がワインに対してどのような問題・意見を持っているのかを調べるために、ワインに関するブログ・ツイート・その他SNSでのコメントを検索してみました。ブログの検索方法は、Googleのブログ検索で「ワイン」を検索。ツイートは、Twitterの公式ページで「ワイン」と検索。SNSでは、ミクシーのワインコミュでのコメントを調査しました。すると、おもしろいことがわかりました。

まず、

消費者がワインについて書くブログはほとんどない

ということです。ブログ検索をすると、そのほとんどがワインを仕事とする人が書いたブログが検出されます。ワインショップ・ワインバー・ワインインポーター・その他ワインを提供する飲食店のオーナーやソムリエ・その他スタッフが、自分たちの扱うワインに関して書いたものです。一般消費者が書くワインに関するブログが、全くないわけではなりません。あるのですが、そのほとんどは相当ワインに詳しい人のブログ。「こんなワイン飲んだんだけど・・・」という軽いブログは、全く見つけることができませんした。

一方、ソーシャルネットワークについて調べてみると、ブログとは全く逆の世界を見ることができました。Twitterでのワインに関するツイートは凄まじい量です。ちなみに、今検索してから40分ほど経っているのですが、すでに470件もの新しいツイートが検索されているようです。平均すると、1分に10件のツイートがされていることになります。ミクシーでのワインコミュニティ(正式名称は「ワイン 大好き! Wine Love」)では、「今日飲んだワイン part7」のトピックについて調べました。今年の1月3日から始まっているのですが、昨日のコメントまでで858件が投稿されています。昨日までの日数は221日なので、一日平均4件弱の投稿です。Twitter・ミクシーとも、ワインに関する投稿はとても多いと言えるでしょう。

では、なぜ、ブログとTwitter・ミクシーの投稿にここまで差があるのでしょうか。それは、

ワインに関するコメントを長く表現することはとても難しい

からだと思います。

ワインの店頭POP(販促用の文章)やワイン雑誌では、ワインの特徴として、「しっかりとしたタンニン」「凝縮感」「なめらか」「豊かなボディ」などの表現を見つけることができます。この表現は、一般的な表現とはかけ離れていると言えるでしょう。読めばなんとなく意味はわかるものの、この表現からどのようなワインが飲めるかは、ワイン初心者には大変わかりにくい。ましてや、このような独特な表現を自分が飲んだワインの感想として使うのは、ワインに相当造詣が深くなくては難しいのではないでしょうか。

実際、ワインを飲んで「どんな感じ?」と聞かれたら、私は答えるのに少し詰まってしまいます。「好きか?」と聞かれれば、答えることができますが、そのワインを言葉で表現することはとても難しい。

ブログではその表現を、ある程度の長さの文章で行う必要があります。これは大きなハードルです。一方、Twitterやミクシーでは、短い投稿でも全く問題なし。(逆に、Twitterでは140文字以内という制限あり。)短い投稿が許されるメディアと、長い表現がしづらいワインとの相性が合致するからこそ、この両者でのワインに関する投稿が多いのでしょう。

 

このメディアによるコメント数の違いからわかることは、言葉で表現しやすい環境を作ってあげれば、ワインに関するコミュニケーションが増え、それがワインの消費につながるということです。

 

☆今日のまとめ☆

ワインに関する投稿は、ブログではほとんどないのに対し、Twitter・ミクシーでは多い。

これは、ワインには言葉で表現しにくいという大きなハードルがあるから。

そのため、長い表現を要求されるブログが敬遠され、短くてもいい(または短くなくてはならない)Twitter・ミクシーが支持された。

言葉で表現しやすい環境を作れば、ワインに関するコミュニケーションが増え、ワインの消費につながる。

 

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☆ 今日のこぼれ話☆

昨晩、テレビで震災のドキュメンタリー映像が流れていました。

今見ても、震災の規模の大きさに驚きます。

そして、東北の復興はこれから。

首相を変えるのはいいけれど、時間コストを考えて行動してもらいたいものです。

そして、有権者は、政治家が今どうのように時間を使っているかを、凝視する必要があります。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→☓

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓

◎部屋や家の掃除をする→☓

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