櫻正宗の第九回蔵開き、日本酒ユーザー拡大に寄与するには?
昨日、神戸・魚崎郷にある櫻正宗さんで蔵開きがありました。たまたま新聞折込広告でこのイベントを知ったので、六甲アイランドから徒歩で行きました。会場は、櫻正宗さんの本社。近くはよく自転車で通るのですが、この場所にあることは知りませんでした。
あいにくの雨でしたが、南魚崎駅あたりから、蔵開きに行った人がちらほら見受けられました。そのサインは、日本酒の入ったスーパーバック。恐らく、会場で販売されていた原酒だったと思います。(会場では原酒のみの販売でしたが、近くの常設直売所ではさまざまは銘柄が販売されていました。)地元の人は、毎年の恒例行事なのでしょう。櫻正宗さんの原酒を飲んで秋を楽しむ、という感じでしょうか。20代の若者グループが日本酒を買っていたのは、特に印象的でした。雨にもかかわらず、それなりに集客できていたので、9年間の継続実施が実ったとも言えます。(「第九回」から推測)
蔵開きで行われているのは、
- 酒蔵見学
- 新酒振る舞い(無料試飲)
- 原酒・漬物などの販売
- 模擬店(たこ焼き・焼きそば・ポン菓子など)
でした。もちろん、参加者の第一目的は、2の新酒振る舞い。酒樽(鏡開きに使うアノ樽です)に入った新酒を、杓子ですくって入れてくれます。ワインで使う試飲カップ8分目ほど。試飲と言えども、結構量はありました。
日本酒好きには、日本酒の製造工程を映像で見れたり、櫻正宗さんの歴史を勉強できたりと、大変おもしろいイベントだと思います。また、子供にとっては、風船アートや飴細工などの体験コーナーや模擬店で遊べるイベント。毎年楽しみにしている子供も多いかと思います。なので、櫻正宗ブランドを浸透させるのには、大変効果的だと思います。このイベントに来た人にとって、様々な日本酒メーカーの中で、櫻正宗さんは特別なメーカーになったことでしょう。
ただ、残念な点もありました。それは、
このイベントが、普段日本酒を飲まない人にとって、日本酒を飲む機会を増やすきっかけになったかどうかは疑問。
という点。日本酒を飲むなら、櫻正宗さんを飲もうと思ったかもしれませんが、そもそも日本酒を飲む機会がほとんどない人には、まず日本酒を飲む機会を増やすことが必要です。その試みがあまり見られなかったように思えます。
そこで、どうやってこのイベントで日本酒を飲む機会を増やせることができるか、を考えてみました。
- イベント会場内で販売する銘柄を増やす。
- 飲み比べできるようにする。
- 種類ごとに、飲んだ時の特徴・差をわかりやすく図にして示す。
1について、イベント会場内で販売されているのは、原酒の一銘柄だけでした。新酒を祝う蔵開きなので、原酒を売りたい気持ちもわかるのですが、原酒が口に合わない人もいるかと思います。(私はその一人)道を隔てた場所に直売所があるので、そこで買ってもいいのですが、その直売所に気づかず帰ってしまう人もいるのではないでしょうか。社員総出のイベントのようだったので、イベント会場内で社員が商品説明をすることも可能だと思います。この場でなんとか1本でも買ってもらい、自宅で飲んでもらう。この小さな一歩が、自宅で日本酒を飲む人が増えるきっかけになるかもしれません。大変もったいないと思いました。
2は、1に付随することですが、飲み比べができれば、購入確率も高まるかと思います。飲み比べすることによって、どの銘柄が自分の口に合うかがわかります。せっかく口に合う銘柄と出会えたのだから、1本買ってみようという気にさせることでしょう。直売所では販売メインのため、試飲できる銘柄はありましたが、ごく一部(私が行った時は一種類のみ)。普段は人手もかかることなので、複数の飲み比べは難しいかもしれません。しかし、イベントでは大勢の社員の方がおられるので、飲み比べも可能かと思います。日本酒の製造工程を見た後で飲み比べると、また味わいも格別になるかと思います。
3は、日本酒選びが難しいと感じる人にとって、大変助かることです。日本酒製造工程では、各種類の工程の違いは説明されているものの、味わいの差はほとんど説明されていませんでした。また、直売所でも銘柄の種類や商品説明はありましたが、その差(例えば、AよりもBの方がすっきりしているなど。)は説明されていませんでした。差がわかれば、自分にあった銘柄がわかりやすくなり、購入のきっかけになったかと思います。
もし晴れていたら、相当数の集客があったかと思います。また、それだけお金のかかったイベントのように思えました。中小企業では到底できないイベントです。日本酒好きにも普段日本酒を飲まない人にも楽しめるイベントですが、普段飲まない人の背中を押してくれる仕組みがあれば、櫻正宗さん・消費者双方にもっとプラスになったかと思います。
☆ 今日のまとめ☆
櫻正宗さんの蔵開きは、日本酒好き・普段日本酒を飲まない人・子供にとって大変楽しめるイベント。
ただ、イベント後に家で日本酒を飲んでもらうために、1本でも買って帰ってもらう仕組みを組み込めば、日本酒ユーザー拡大に寄与できたかと思う。
そして、それは櫻正宗さんの売上にもつながる。
アメリカのビジネス最新事情メルマガ
今飲んでいるワインのこと知っていますか?
Twitterやっています
FaceBookは現在研究中
☆ 今日のこぼれ話☆
またまたYahoo Japanの検索結果が下がってしまいました。
なぜなのでしょうか。
Twitter関連のサイトが上位にあるのが特徴に思えました。
また、試行錯誤してみます。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→☓
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯(六甲アイランド~阪神御影歩きました。)
◎部屋や家の掃除をする→☓