「ありがとうございました」が差別されない業態と価格競争の関係性
By J. Star
激しい価格競争に巻き込まれいているスーパーと、比較的高単価の商品が売れるデパ地下を比較してみました。
まず、明らかな違いは、
- スーパー→セルフサービス
- デパ地下→対面販売
という販売形態。セルフサービスのスーパーで商品を選ぶ際は、商品パッケージやPOPを参考にします。一方、対面販売のデパ地下では、スーパーの2つの情報源に加えて、店員さんの教えてくれる情報があります。店員さんに質問すれば、その質問に対して答えてくれる。自分だけの回答が得られるので、利便性が高いわけです。その結果、
- スーパー→値段が低い
- デパ地下→値段が高い
という違いが生まれます。
また、販売形態の違いによって、
- スーパー→購入金額にかかわらず、一律に「ありがとうございました」と言われる。
- デパ地下→購入金額が大きければ、感謝の気持ちがよりこもった「ありがとうございました」と言われる。
という違いも生まれます。これは、決済後の対応の違い。スーパーでは、100円分買ったお客さんも1000円分買ったお客さんも対応は同じ。だから、単価の高い商品や多くの量を買おうという気が起こりません。一方、デパ地下は、購入金額が大きければ、とても感謝されます。たまに、こちらが恐縮するぐらいの時もあるほど。購買活動の結果がこれほどちがうと、多くの商品や高い商品を購入しがいがあります。
この「ありがとうございました」の違いによって、
- スーパー→これまで買ったことのない単価の高い商品を購入するのに躊躇する。
- デパ地下→これまで買ったことのない単価の高い商品を納得して購入できる。
という違いが起こり、その結果、
- スーパー→価格で選ぶ機会が増え、価格競争が起こりやすい。
- デパ地下→商品特徴で選ぶ機会が増え、価格競争が起こりにくい。
となります。
このように、スーパーは販売形態により、どうしても価格競争が起こりやすくなっている、と言えることができます。同じような違いとして、
- ネット通販
- 直売所
も挙げられます。ネット通販は、スーパーの特徴に加えて、
- 価格比較をしやすい
- 簡単に別のお店=別のサイトに行くことができる
という性質も持ち合わせるので、スーパー以上に価格競争に陥りやすいと言えます。(この場合の価格競争は、店舗間競争という意味ですが。)
逆に言うと、人件費を掛けずに、
「ありがとうございました」を差別化
できれば、低コストで高単価商品の販売を強化できることになります。「人件費を掛けずに」とは具体的にはどのような手法なのか、との質問が出てくるかと思いますが、その回答は今のところありません。ただし、IT,特にスマートフォンが何かしら活躍してくれそうな気がします。ネット通販で、「ありがとうございました」を差別化するには、購入金額や購入商品ごとに決済後のページを変えることで、ある程度解決しそうな気がします。少し味気なく感じますが・・・
☆今日のまとめ☆
購入金額や購入商品によって、決済後の「ありがとうございました」を差別化できない業態は、価格競争に巻き込まれやすい。
☆今日のまとめ☆
テラモーターズの徳重社長は、好み・経験を超越した基準で、商品を選択した。
その際に考えたのは、持たないからこそ既存のビジネスモデルを壊すことができるという逆転の発想。
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☆ 今日のこぼれ話☆
今年は寒中見舞いを出す予定にしています。
裏面の印刷は完了。
差出人の印刷はこれから。
最低でも今週中には投函します。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→☓
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓
◎部屋や家の掃除をする→◯