ヤマダ電機店舗からわかった、高橋尚子をイメージキャラクターに起用した理由とは?

ヤマダ電機By Nemo’s great uncle

今日、神戸のサンシャインワーフにあるヤマダ電機に行きました。iPodshuffleで使っているイヤホンの調子が悪く、新調したいからです。思えば、このiPodを買ったのは2005年。もう7年も使っています。iPod自体は、まだまだ現役なのですが、イヤホンはiPodとの接触がよくなく、すっぽり奥まで挿せば聞こえずに、少し離す必要があります。もう寿命なんでしょう。

ヤマダ電機に行くのは久しぶりで、サンシャインワーフの店舗はそれほど大きなお店ではありません。ワンフロアーに家電商品が万遍なくすべて販売されています。店舗の中をくまなく歩いたところ、思わぬものを発見しました。それは、

入り口近くに売場に、エプロンを着たイメージキャラクター・高橋尚子さんの実物大のディスプレーが設定されていた

ことです。

特に驚くことではないかもしれません。イメージキャラクターなのだから、その実物大のディスプレーが店頭に飾ってあるのは当然です。しかし、そのイメージキャラクターが

女性

エプロン姿

なのです。エプロン姿から、生活に密着した商品を売りたいことがわかります。実際に、高橋尚子さんのディスプレーがあったのは、掃除機売場。さらに、高橋尚子さんは、女性にも人気の元オリンピック金メダリストです。このことから、ヤマダ電機は、

ターゲットを女性

白物家電を重要商品

にしていることが推測できます。

思えば、ヤマダ電機のイメージキャラクターは、以下のような変遷を辿っています。

~2010年12月 高嶋政伸

2011年1月~2011年12月 高橋尚子

2012年1月~ 高橋尚子・えなりかずき

イメージキャラクターから受けるイメージは、

高嶋政伸→男性的

高橋尚子→女性

えなりかずき→女性的

と捉えることができます。さらに、2010年までの家電量販店は、地デジ化による薄型テレビの売上が凄まじい時代を謳歌していました。イメージキャラクターとその販売強化商品との組み合わせを見ると、

高嶋政伸=男性的→男性が購入決定権を持つことの多い薄型テレビの販売を強化

高橋尚子・えなりかずき=女性(的)→女性が購入決定権を持つことの多い白物家電の販売を強化

と、考えることができます。

薄型テレビの需要が急落し、値下がりの大きい今では、どの家電量販店も、薄型テレビから省エネ家電に、その重点商品を変えています。そして、省エネ家電と言えば、

エアコン

LED照明

冷蔵庫

がその筆頭商品。これらの省エネ家電は、女性が購入決定権を持つことの方が多いと思われます。つまり、

家電量販店は、その重点ターゲットを男性から女性にシフトしている

と考えることができます。

ヤマダ電機は、イメージキャラクターを変えることで、2011年1月にこの重点ターゲットの変更を行ったのではないでしょうか。さらに、2011年8月には、住宅メーカーのエス・バイ・エルを買収し、省エネ家電にとどまらず、省エネ住宅の販売にも参入しています。

省エネシフトの先取りが、業界トップ・その強さの所以なのかもしれません。

☆     今日のまとめ☆

ヤマダ電機が2011年1月に、イメージキャラクターを高嶋政伸から高橋尚子に変更したのは、重点商品を薄型テレビから省エネ白物家電にシフトするためではないか。

今では、家電量販店の省エネ家電シフトは当たり前だが、それを先取りしたことが、ヤマ電機の強さを証明しているように思える。

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☆     今日のこぼれ話☆

ヤマダ電機は、郊外店と都心(都市の中心という意味)店では大きく違うように感じます。

都心店は、店舗が明るく店員に活気があり、郊外店は比較的暗く、店員は少なくおとなしく感じます。

この違いも、何か目的があるのでしょうか。

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→☓

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→☓

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓

◎部屋や家の掃除をする→☓

◎営業日誌を付ける→☓

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