ロックフィールドのRF1、閉店間際の店頭から見えた高収益の秘密とは?
By shok
先日、大阪・梅田に行ったついでに、大丸梅田店のデパ地下を覗きました。時間は、20時過ぎ。閉店間際のデパ地下では、値引き販売が盛んに行われていました。
その中でお客さんの数がそれほど多くないお店を発見。そのお店は、RF1です。ロックフィールドが、主にデパ地下で展開するサラダのお店です。
RF1は、大変な人気店です。(少なくとも、私がよく覗く神戸・大阪のお店では。)閉店間際ではない普通の営業時間に行っても、複数のお客さんが注文していることがよくあります。人気ブランドとも言えるRF1。しかし、一日のうちで一番人で賑わう閉店間際の店頭には、お客さんがポツリとしかいませんでした。
その理由はすぐにわかりました。
- 値引き商品が少ないから
- 値引きしない商品も販売しているから
1について、詳細はわかりませんが、値引き対象になる量り売りサラダの大部分を、すでに売り切ったのでしょう。だから、残ったサラダは数えるほど。一方、対面に店を構える柿安ダイニングでは、多くの中華料理が半額で販売されており、人で賑わっていました。
2に関しては、パック詰めされたサラダが、値引き対象外とのことでした。その理由を探るべく、ロックフィールドの企業サイトで調べたところ、
パック・セット商品の翌日販売の実現
という項目を、IR情報の事業戦略ページで発見しました。その内容は、
品質向上によるお客様満足の向上
夕方ピーク時のチャンスロス減→売上アップ
廃棄ロス減→原価低減
とのこと。詳しいことはわかりませんが、パック・セット商品の品質が向上したので、翌日販売が可能になったようです。翌日販売が可能になったことで、廃棄ロスを気にせず、多めの在庫を持つことができます。これが、夕方ピーク時のチャンスロス減につながり、売上アップを導きます。廃棄ロスが減るということは、一方で原価が低くなり、利益率・利益額が増えることになります。
この効果は、四半期決算実績にすでに表れています。
販管費のうち人件費以外の経費比率(対売上金額) 29.7%(前年同期29.9%、計画29.9%)
売上金額の対前年比 105.6%
ただし、売上金額は計画値には未達だったようです。それだけ、パック・セット商品の売上が伸びなかったということでしょうか。
閉店間際の値引きを少なくできることにより、利益額が多くなり、商品開発や店舗開発など投資に回せる資金が多くなることにつながります。そして、最終的には、商品力のアップや店舗数の増加などを通じて、売上・利益の増加をもたらすことになります。
店頭だけを見ていると、お客さんの数が少ないので、RF1人気が下降しているように感じるかもしれません。しかし、よく観察すると、その要因は値引き商品が少ないから。値引き商品を少なくする裏には、日持ちするパック・セット商品の開発という企業努力がある。
☆ 今日のまとめ☆
閉店間際に行った大丸梅田店のRF1には、比較的お客さんが少なかった。
その要因は、値引き商品が少ないから。
これを可能にさせるのは、翌日販売できるパック・セット商品の存在。
この存在により、夕方ピーク時の販売機会を活かすとともに、値引き・廃棄ロスという減益要因を小さくすることができる。
値引き商品が少ない裏には、翌日販売可能商品の開発という企業努力がある。
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☆ 今日のこぼれ話☆
RF1を覗くたびに思うには、サラダ人気の強さとロックフィールドの見せるうまさ。
ロックフィールドの商品は、どちらかというと価格が高い。
その高い商品を売り切る力は、本当にスゴイと思います。
勉強にもなります。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓