カルディのワイン売り場からわかった売れているワインの特徴とは?

カルディのカフェがあるらしいですBy goodiesfirst

 

カルディは、高単価商品を販売している食料品店としてかなり注目しています。さらに、ワインまで販売しているので、毎回何かしら発見のあるお店なのです。そのカルディのワインに異変が起こっています。

 

その異変とは、単価がかなり下がったということ。カルディでは、1000円以上のワイン(750ml)が多いという印象がありますが、もちろん低価格ワインも以前から扱っています。カルディの安いワインと言えば、アメリカのレッドウッド。こちらは、常時698円で販売されており、さらに店内では目立つ場所に陳列されています。カルディの子会社・オーバーシーズが大量に買い付けているからこそ、こんな低価格での提供が可能なのでしょう。または、利益率を下げることによって、レッドウッドで集客を図り、チーズや生ハムなどのワイン関連商材や利益率の高いコーヒーの販売につなげるのが目的なのかもしれません。

 

もちろん、698円のレッドウッドは、今でも目立つ場所で販売されています。しかし、698円が、ワイン最低価格ではもうありません。先日発見したのは、テンプラリーニョを使ったスペインワインで598円。さすがにこれ以上低価格のワインはありませんでしたが、レッドウッドよりも安いものを見たのは初めてでした。レッドウッド程ではないにしても、798円など1000円未満のワインが、2・3種類あるのです。これまでのカルディでは、考えられませんでした。

 

カルディが大量買い付けしたレッドウッドよりも安いワインを販売しているのには、もちろん理由があります。推測になりますが、

 

売れるワインの価格帯が下がった

 

のではないでしょうか。つまり、ワイン1本の販売単価が下がっているということです。販売単価とは、売れた単価のことであり、陳列されている商品の平均単価ではありません。恐らく、これはカルディだけの現象ではなく、スーパーなどワインを扱う小売店全体で起こっているように感じます。そのように感じるのは、スーパー・コンビニで1000円未満のワインが、かなり増えたから。900円台のワインが増えたということではなく、700円台・500円台も珍しくなくなったという意味です。

 

カルディとしては、大量買い付けしたレッドウッドを大量に販売しなければなりません。だからこそ、698円という破格値で販売していたのです。しかし、競合他社によるワインの値下げ競争が起こり、698円のワインも珍しいものではなくなりました。恐らく、レッドウッドの売れ行きはかなり鈍っているのだと思います。そのために、598円というスペインワインを投入したのでしょう。

 

個人的には、ワインはビールなどと比べて単価の高い商品であり、さらに銘柄により品質の差が大きな商材なので、安ければ売れる商品とは思いません。しかし、実際には、500円台またはそれ未満のワインが相当売上を伸ばしているように感じます。

 

☆     今日のまとめ☆

カルディがワインの単価を下げているのは、競合による値下げ競争が影響しているのではないか。

ワインは安くすれば売れるという商材ではないが、実際には500円台またはそれ未満のワインが相当売上を伸ばしているようだ。

 

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☆     今日のこぼれ話☆

実は、カルディで大幅値下げされていたワインを買いました。

イタリアワインです。

感想は、ワインカルテで公開する予定です。

 

☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆

「自分の思い描く目標の、天井の高い人のほうが勝つ。これから思い描くときは、「これくらいだったらうれしいかな」といままでなら考えただろう値の、三倍くらいを考えるようにしてください。」

『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)

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