コンパクトデジタルカメラがスマートフォンに勝てる土俵とは？

昨日、大阪・茶屋町のロフトに行きました。最近、茶屋町の魅力に取り憑かれ、よく行くのですが、今回は用事があって行きました。各フロア隈無く歩いたのですが、そこで見つけたのが、8mm映画のように撮れるビデオカメラ・bee。８mmというだけあって、画質はよくありません。ただ、昔懐かしい味が出ます。私自身、8mmがたまたま実家にあって、子供の頃いじったことがあります。その頃は、写真はすでにありふれたものでしたが、動画はまだまだ珍しい存在。自分の撮影した動画を見て、感動したことを覚えています。

懐かしさ

温かさ

という点では、ハイビジョンよりも8mmの方が価値が高いということになります。その際、画質は問題ありません。

このbeeで思い出したのが、デジタルカメラの売れ行き。コンパクトデジタルカメラは、スマートフォの普及によって、売れ行きが芳しくないようです。

スマートフォン、ミラーレス一眼などの人気に押され、低迷しているコンパクトデジタルカメラ市場。このコンパクトデジタルカメラ市場で、勢力図に変化があった。（YOMIURI ONLINEより）

街を歩いていても、写真を撮っている人のほとんどは、

スマートフォン

デジタル一眼レフカメラ

ミラーレス一眼カメラ

を使っています。コンパクトデジタルカメラで撮影している人は少なく、フィーチャーフォン（スマートフォンではない二つ折り主体の携帯電話）で撮影する人はほとんどいません。

このように、世間一般では、

スマートフォンがあれば、コンパクトデジタルは要らない

という風潮なのですが、私はそう思いません。

確かに、「スマートフォンとは別にともう一台携帯する面倒さ」「スマートフォンの画素数の進化」「ソーシャルメディアとの連携」を考えると、スマートフォンのカメラ機能があれば、事足りるような気がします。しかし、

これはと思ったモノを気軽に記録する

という点に関しては、スマートフォンはあまり優れていません。というのは、

片手で撮影できないから

です。スマートフォンはフィーチャーフォンよりも横幅が広いために、カメラを被写体に向けながら片手で撮影することは至難の業。片手しか使わず、スマートフォンで撮影している人を見たことがありません。その点、

コンパクトデジタルカメラやフィーチャーフォンは片手で撮影できる

という大きなメリットがあります。ソーシャルメディアとの連携や画像編集など、面白さの点ではスマートフォンには敵いませんが、

将来役立ちそうなモノを記録したい

ちょっとした文章を素早くメモしたい

写真を撮りたいが時間がない

という、

必要に迫られた写真撮影

では、片手で撮影出来るという点でコンパクトデジカメ・フィーチャーフォンの方が優れています。これは、主にビジネス用途で発生するのではないでしょうか。

ただ、実際には、コンパクトデジタルカメラも、画素数・機能性というデジタル一眼レフカメラやスマートフォンのカメラ機能と同じ土俵で勝負しているようです。

デジタルカメラの画素数は、ここ数年の間に大幅にアップした。　一時期頭を打ったかにみえた高画素化だが、昨年夏あたりからまた一段と進みはじめ、レンズ交換型デジタルカメラ（デジタル一眼カメラ）は、 2011年9月以降、「1600万画素以上」が月間販売台数の半数以上を占めている。コンパクトデジタルカメラでも、2011年11月以降、「1600万画素以上」が4割を超え、2012年4月には初めて5割を突破した。モデルチェンジに伴い、従来の 1200万～1400万画素台から1600万～1800万画素台へ、シフトしつつある。（YOMIURI ONLINEより）

ビジネス用途をターゲットにした

携帯性（小ささ）

迅速さ（咄嗟に撮影できる）

簡素さ（PC・タブレットへ簡単に移動できる）

を集中的に高めれば、コンパクトデジカメもスマートフォン以上にスマートになれそうです。

☆ 今日のまとめ☆

スマートフォンのカメラ機能に押されて、コンパクトデジタルカメラの売れ行きが芳しくないようだ。

それは、画素数・機能性というスマートフォンと同じ土俵で勝負しているからではないか。

片手で撮影できるというスマートフォンにない長所に注目すれば、ビジネス用途でのニーズは掘り起こせるのではないか。

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