中川政七商店のそうめんギフトに驚いた理由とは?
昨日、大阪・梅田のルクアを訪れました。特に買い物はなかったのですが、一部百貨店による夏のクリアランスセールの先延ばしがどのように影響しているかについて、少し気になったので覗くことに。
ルクアの集客力は、相変わらずすごいです。これまでも何度か行っているのですが、全く衰えていないと言ってもいいでしょう。しかし、ほぼすべてのお店でクリアランスセールを行なっていることからすると、セールによる数字のオンはあまり大きくないような。ただし、来店者数をJR大阪三越伊勢丹と比べると、その差は歴然としていました。
そのクルアで面白い商品を見つけました。それは、中川政七商店という和風雑貨のお店。そのブランドコンセプトは、以下の通り。
300年の歴史を持つ老舗ならではの温故知新の想いを根底に、品質やこだわりを大切にし、家・生活に根ざした機能的で美しい「暮らしの道具」の数々を取り揃えております。
道具として単に実用的というだけでなく、使っていて気持ちが良いこと、使い続けることで愛着あるものに育つということも大切にしています。(中川政七商店ブランドサイトより)
懐かしさとイノベーションを感じるお店です。例えば、昔ながらの牛乳配達屋さんが使う配達用の牛乳入れをヒントに、その頑丈さを残しつつ、街を歩く人が違和感なく使えるようにおしゃれに作り直しています。そのバッグの名前は、MILKMAN(ミルクマン)。なんとなく、お店とその品揃えをイメージできるでしょうか。
そのお店にあったのが、そうめんギフト。ただ、普通のそうめんギフトではありません。よくカタログや百貨店で見かけるのは、そうめんを木箱に詰めた商品。ただ、中川政七商店のそうめんギフトは、
そうめんを食べる時に使うモノを詰めたギフト
なのです。つまり、その発想が、
モノではなくコト・体験
なのです。具体的には、
そうめん
そうめんつゆ
ふきん
つゆ入れ
など。(スイマセン、全部覚えていません。)これを紙箱に見栄えよく入れたものを、
気軽な贈りもの(中川政七商店の贈りものはこのような商品)
として販売していました。
50歳台以上ならともかく、20歳台・30歳台にはお中元やお歳暮はあまり身近な習わしではありません。それよりも、
誕生日プレゼント
何かの記念
自宅に訪問する際の手土産
の方が身近なことでしょう。この需要を見込んで、このそうめんギフトを企画したようです。実際、お中元・お歳暮にこの商品を使えば、少しチープな感じがするため、逆効果になりかねません。
中川政七商店が、そうめんギフトをモノではなくコトとして販売できたのは、ブランド自体がモノよりもコトを売っているからでしょう。そして、そのお店には、知名度がそれほど高くない和風雑貨店にしては多くの人が来店していました。ということは、消費者、
特に若い人が、モノよりもコトを大事に思っている
証拠ではないでしょうか。これから若者向けに商品企画する場合は、
モノではなくコト(コンセプトや体験など)を買ってもらう
ということを念頭に置く必要があるように思えます。
☆ 今日のまとめ☆
中川政七商店のそうめんギフトは、単にそうめんを詰めただけでなく、そうめんを食べるときに使うモノをまとめてセットにしたものであった。
これは、モノではなくコトを売っている商品である。
今後若者向けの商品を企画する場合、モノではなくコトを買ってもらうことを念頭に置かなければならないだろう。
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☆ 今日のこぼれ話☆
若者と書きましたが、若者だけではないようにも思えます。
コンセプトを売っている無印良品には、年配の人も増えているからです。(実際、若者が多いと思われるルクアの無印良品でも、年配の方が数名おられました。)
明らかに、モノを購入する場所が変わっているように感じます。
また、中川政七商店はセレクトショップにも卸しているようです。
きっと、直販だけではオリジナル商品の販売数量を稼げないからでしょう。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→☓
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→☓
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓