うなぎとグランドキリンから考えた、うなぎの値上げが失敗した理由とは?
By lazy fri13th
“今年のうなぎは値上げが必至!“
春ぐらいから言われていたことです。テレビなどでも、うなぎ専門店の値上げっぷりが、何度も報じられていました。スーパーでも値上げが行われて、土用の丑はどうなるやらと見ていたのですが、結局は値下げ。消費者の低価格志向は強いようです。
27日は「土用の丑(うし)の日」。1年を通じて最もウナギが売れる日だが、今年は稚魚の不漁で、価格は文字通り“うなぎ登り”状態が続く。
消費者離れに危機感を抱くスーパーなどでは、値下げに踏み切ったり、食感や味を似せた代替品の売り出しに力を注いだりしている。(YOMIURI ONLINEより)
ただ、一方では次のような現象も起きています。
キリンビールはこのほど、6月19日に全国の「セブン-イレブン」限定で発売した「GRAND KIRIN」(グランドキリン)が発売1カ月で年間目標の約6割超となる約5万ケース(大びん換算)の出荷を達成したと発表した。(マイナビニュースより)
グーグル検索すると、絶賛するブログが多数ありました。まだ飲んでいないのですが、とても美味しいようです。
【ビール】グランドキリン(キリン) from たつおのchange log
グランド キリン from ごんた参上
カテゴリーとしては、プレミアムビールに入るのでしょう。地ビールユーザーも虜にするかもしれません。
もちろん、プレミアムビールだけあって、価格も高い。330mlで238円もします。通常のビールが350mlで200円ほどなので、その価格の高さは格別です。価格が高いのに売れるグランドキリン。その理由は、
明らかに味が違うから(品質の違いが明確だから)
ではないでしょうか。節約志向・低価格志向を強める消費者ですが、品質が高く、その違いが明らかにわかれば、高くても買うようです。(もちろん、購入の前提として、ニーズが合致しなければなりません。例えば、第三のビールでいいやという人のニーズを、グランドキリンは満たさないでしょう。)
一方、うなぎは、値上げによって売上不振に陥りました。グランドキリンからその理由を考えると、
味が一緒に価格だけが上がったから(単なる値上げだったから)
ではないでしょうか。これまでと同じ品質の商品が高くなることに対して、拒否反応を示す人が多いということになります。もし、従来の一番搾りが単に値上げされれば、売れ行きは低迷するでしょう。そう言えば、
食べやすくする
新しいメニューを提案する
などの新しい加工をして、うなぎの値上げを行うお店はほとんどなかったかと思います。この少しの加工により、売れ行きに大きな違いが生まれたのかもしれません。
☆今日のまとめ☆
うなぎの値上げが売れ行き低迷を招いたのは、商品の品質を向上させずに、単に値上げをしたから。
価格の高いグランドキリンの売れ行きが好調なのは、品質の違いが明確だから。
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☆今日のこぼれ話☆
グランドキリンは、セブンイレブン限定ではなくセブンイレブン先行販売のようです。
だから、今後他のコンビニ・酒販店に広がる可能性がありますね。
グランドキリンが、地ビール人気につながればうれしいです。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→☓
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓
◎営業日誌を付ける→☓