無印良品におけるカレーの役割とは?
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先日、御影の無印良品に行ったところ、上記のようなフリーペーパーを見つけました。このフリーペーパーの名称は「The Curry Times」と言い、無印良品が販売するカレーに関する情報が掲載されています。
前々から気になっていたのですが、無印良品はカレーの販売に力を入れています。実店舗で、カレーの各商品のマトリックス図があったり、一番目立つ場所に陳列されてあったり、カレーを売りたい無印の気持ちをひしひしと感じていました。そして、このカレータイムズ。本当にカレーを売りたいのだと思います。
ここまで無印がカレーの販売に力を入れるのは、なぜなのか?そんな疑問がふと湧いていたのですが、カレータイムズの中身を見れば、その理由が理解できました。
カレータイムズのメインは、スパイス中事典や日本のカレー白書など、カレーに関する豆知識の紹介です。ただ、下の方をよく見ると、カレーの「無印良品的カレー生活」というコラムや、レトルトカレーをアレンジするデザートの紹介があります。このコラムや紹介は、カレーに合う他の無印商品の紹介に過ぎません。つまり、カレータイムズによって、
カレーだけでなく他の商品の購入も薦めている
ことになります。カレーを軸にして、他の商品のついで買い(トライアル購入)、さらには集客を促しているのではないでしょうか。
では、なぜ集客の軸となる商品に選ばれたのか?
【無印良品がカレーを集客の軸に選んだ理由】
[1] 日本人が好きなメニューだから。
[2] 消耗品だから。
カレー好きな日本人が多いことにより、他の商品よりも集客の潜在力が強いことになります。さらに、カレーは食べて無くなる消耗品のため、購入頻度・来店頻度を高めることができます。つまり、カレーを選ぶことにより、
累積集客数を最大化できる
のです。
思えば、無印良品が無くても、特に生活に困りません。代替商品は、スーパーやコンビニ・ユニクロに行けば、大抵揃うでしょう。だから、何も工夫をしなければ、無印良品はなかなか来店してもらえないことになります。だからこそ、カレーという累積集客数を最大化できる力を持つ商材の販売に、力を入れているのかもしれません。
☆今日のまとめ☆
無印良品がカレーの販売に力を入れているのは、累積集客数を最大化できる潜在力の持つ商材だからではないか。
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☆ 今日のこぼれ話☆
無印で食品をたまに買うのですが、カレーを買ったことはまだありません。
特に理由はありませんが、買う理由もなかったので。
カレータイムズを読み続けると、買いたくなるのかなぁ。
☆日本マクドナルド創業者 藤田田の言葉☆
「身を粉にするな、頭を粉にせよ。最悪のあとには必ず最善がある。 」(『経営者100の言葉』より)
※創業者・経営者・商売人の心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。