RF1の店頭からわかる、ロックフィールド既存店復活計画とは?

RF1の店頭

 By shok

神戸そごうのRF1の店舗に、大きな変化がありました。その変化とは、

 

主食系のメニューが増えている

 

ということです。豚バラロースを使った煮込み料理、ホタテと海老の入ったボリュームたっぷりな野菜料理、ハンバーグなど。12月20日に行ったのですが、以前行った12月17日とは全く異なります。17日と言えば、ルミナリエ最終日。ルミナリエを境に、商品をクリスマスディナー用に変えたのかもしれません。(サイトに掲載されているメニューはこちら。

 

しかし、それ以外にも理由があるかもしれません。ロックフィールドと言えば、既存店売上高のマイナスが続いており、業績が悪化しています。このテコ入れのために、メインディッシュ系のメニューを増やしたのかもしれません。メインディッシュを増やすことで、以下の様な効果があります。

 

【メインディッシュを増やすことでロックフィールドが得られる効果】

[1]      客単価を維持できる。

[2]      ボリューム感を出すことで、お値打ち感を出せる。

 

1については、阪神梅田のRF1で気づいたのですが、サラダで単価の低い商品が登場しています。確か、100g278円だったかと思います。他のデパ地下惣菜店よりは高いかもしれませんが、RF1のサラダの中ではかなり安い。そんな印象を受けました。このような低単価サラダを導入すれば、客単価も減少します。そこで、客単価を維持するために、単価の高いメインディッシュ系メニューを導入したのではないでしょうか。

 

2については、サラダだけではお腹がいっぱいにならない一方で、メインディッシュはそれだけで夜ご飯(または昼ご飯)になります。それだけボリューム感があるメニューを提供することで、高いという印象の強いRF1にお値打ち感を出せることができます。他店(特に柿安)に流れていたメインディッシュを販売することで、買い上げ点数の増加を図ることもできます。もちろん、メインディッシュしか買わない消費者の来店を促すことも可能です。

 

逆に言えば、先月まで単価の高さゆえに客離れを起こしていたのかもしれません。客数を増やすために、メインディッシュ系メニューを増やしたのではないでしょうか。

 

☆     今日のまとめ☆

RF1でメインディッシュ系メニューが増えたのは、クリスマス用という意味もあるが、客数を増やすという意味もないだろうか。

低単価のサラダ導入で下がりかねない客単価を維持する目的もある。

 

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☆     今日のこぼれ話☆

メインディッシュが増えましたが、野菜たっぷりな印象は維持していました。

柿安との大きな違いですね。

 

☆サイゼリア創業者 正垣泰彦の言葉☆

「ROIの目標値を達成するために重要なのが無駄な投資をせず、設備投資の額を可能な限り減らすことだ。内装・厨房機器、保証金など新規出店のコストはその気になれば半分にできるケースは多いと私は思う。投資コストと同じく抑えなければならないのは、家賃だ。」

『おいしいから売れるのではない 売れているから美味しい料理だ』より)

※創業者・経営者・商売人の心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。

 

 

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