マツダ・富士重工業からわかる、低コスト運営できるという競争力

 富士重工業(スバル)の展示場

by courtesy of MotorBlog

 

先日WBSにて、円安で復活するマツダと富士重工業が取り上げられていました。ただ、その復活要因は為替だけではないようです。しっかり、製造工程で工夫をしているとのことでした。

 


【マツダ・富士重工業における製造工程の工夫】

[マツダ]部品の共有化・汎用ラインの採用→工程の集約→初期投資削減

[富士重工業]自動化(省力化)・臨機応変な工程の最適化→追加投資の削減

 

マツダでは、外観がほとんど同じエンジンを採用。つまり、エンジンの外観部品を共用化したわけです。それは、変動費の削減につながるだけではありません。ラインを一つ作れば、いろんなタイプのエンジンを組み込むことができるため、汎用ラインを作っておけば、いろんな車種の生産が可能になります。この結果、必要なライン数を削減でき、工場建設にかかる初期投資を削減することができます。

 

一方、富士重工業は、ロボットをこれでもかというぐらい活用していました。つまり、自動化を推し進め、人手が必要な工程を削減しています。これは、人件費の削減につながります。特に今は、募集してもなかなか人が集まらないほどの、採用難の時代。ロボットを活用することは、この流れに合致しています。とは言っても、スキルのない着従業員で自動車を生産しているわけではありません。そこには、コンピューターのプロのような人がいて、受注動向に応じて、臨機応変に工程を組み変える仕組みができているのです。これを富士重工業では、「チョコット能動」というようです。工程を拡大せずに増産する仕組み。これがあることで、一時に受注数量が増えたからといって、追加投資する必要がなくなります。

 

【マツダ・富士重工業におけるコスト削減方法】

[マツダ]汎用ラインの活用

[富士重工業]臨機応変に増産対応できる体制

 

この事例からわかることは、

 

コスト削減が売れる要素になる

 

ということです。言い換えれば、それだけ価格弾力性が高まっているとも言えます。高品質の自動車を発売しても、値段が合わなければ売れないということです。それだけ、品質の差別化が難しいのかもしれません。これは自動車だけのことではなく、大量生産型の消費財すべてに当てはまるように感じます。低コスト生産できる仕組みは、大きな差別化要素であり、競争力なのです。

 

☆今日のまとめ☆

マツダ・富士重工業の業績がいいのは、為替要因だけではない。

低コスト生産できる仕組みを作り上げたからだ。

それだけ、価格弾力性が高まったことであり、低コスト

 

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☆  今日のこぼれ話☆

業績好調というわけで、株価も上昇しています。

今後1年間の資産運用を考えた時、自動車株は大きな候補になるかと思います。

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