日レスドトールの星乃珈琲店が教えてくれる、郊外型店舗に必要な要素とは?
by courtesy of Danny Choo
先日の日経MJに、日レスドトール社長のインタビュー記事が掲載されていました。
フルサービスのレストランとカフェという「異業種チェーン」が統合して話題になったドトール・日レスホールディングス。近年は外食不況やコーヒー豆相場の 高騰で業績は足踏みが続いていた。しかし空前のカフェブームを前に星野正則社長は価格より、利用者がゆったりできる居心地を優先した店作りに重心を置き、 次の成長を試みる。(2013年9月8日付 日経MJ)
その中で目を引いたのが、次の点です。
【日レスドトールの方針】
[1]ドトールは大型化・単価引き上げを進める。新規出店はほとんどしない。
[2]郊外型カフェの星乃珈琲店の出店には力を入れる
このうち、今回は2を取り上げたいと思います。星乃珈琲店とは、コメダコーヒー型のフルサービスカフェ。食事もできる昔の喫茶店のような業態です。セルフ式のドトールとの大きな違いは、
食事比率が高く、客単価が高い
という点。逆に言えば、客単価を高くしなければ、やっていけない業態とも言えるのです。それは、
郊外型のため大きな客数は期待できないから
に他なりません。つまり、駐車場を併設するなどして、商圏自体は大きいのですが、駅前立地ほどの潜在顧客数は期待できないのです。よって、一定の売上を確保するためには、客単価を引き上げる必要があります。その方法として、食事メニューを充実させているのです。
星乃珈琲店が採用する
郊外型=高い客単価
という公式は、他の小売業態にも適応できるのではないでしょうか。
☆今日のまとめ☆
郊外で出店を進める星乃珈琲店は、商圏は広いものの、潜在顧客数は駅前立地よりも少ない。
よって、一定の売上を確保するためには、客単価を高くする必要があり、食事メニューに力を入れている。
「郊外型=高い客単価」は、カフェ以外の小売業態にも適応できるのではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
そう言えば、未だにコメダコーヒーに行ったことがありません。
大阪ではちょくちょく見かけるのですが、神戸ではないですね。