メーカーは消費者とどう付き合うべきか?
今日はとある食品メーカーの方と話をする機会を得ました。
そこでは、営業・経営などいろいろな情報交換をしたのですが、
◎消費者とどう付き合うか?
という話にもなりました。
とある方は、消費者へのアピールのために、著名人を使いたいらしい。
彼によると、一流の有名人ではなく、そこそこ有名なタレントを起用したら、それほどギャラはいらないという。
その著名人に、自社製品を使ってもらい、著名人がおいしいと思えば、ブログなどで告知してもらうという方法。
ぎりぎり広報(広告ではない)と言える内容ですが、その著名人の知名度を使って、自社製品を消費者に認知してもらう。
費用対効果は、ギャラ(成果報酬?)とその著名人の集客力によるでしょう。
そして、もう一人の方は、通販サイトを通じて、消費者に自社製品をアピールする方法を進めたいという。
オーソドックスな方法ですが、通販サイトの集客力・自社製品のブランド力が、費用対効果に大きな影響を及ぼすでしょう。
どちらも食品メーカーの方。
大手企業を除けば、食品メーカーは流通(卸・小売)ばかりに目が向いてしまい、最終的に商品を口にする消費者への提案は後手後手になっていました。
いや、消費者とのかかわりはほとんどない企業も多いかもしれません。
しかし、これからの国内食品市場は、人口減少の影響をもろに受けるため、販売数量は頭打ち・縮小傾向に悩むことになります。
このような外部環境で利益を拡大するには、一人あたりの購入金額を増やす必要があります。
一人あたりの購入金額を増やすためには、より付加価値の付いた高価格商品を販売しなければなりません。
そして、高い商品を消費者に買ってもらうには、高い価格を支払う動機が必要なんです。
その動機として一番期待できるのが、商品を製造する企業とのつながり。
例えば、社長の顔が見えて、企業ページやツイッターで質問すれば即座に回答が返ってくる企業には、愛着が沸く。
そういう愛着が持てる企業の商品は、少々高くても買ってしまう。
買うことによって、その企業とつながることができるから。
このように、成熟経済では、食品メーカーは消費者とのつながりが大きな武器になるとともに、それが生き残る条件になるかもしれません。
今回の会話を通じて、その動きがもうすでに起こっていることが確認できました。
ただ、消費者と企業がつながる場面として一番望ましいのは、
◎企業が消費者の悩みを解決するという場面。
例えば、
◎商品に対する質問について、企業が答える。
◎商品の調理方法について、企業が答える。
◎商品の販売先について、商品が答える。
など。
これらを人手に頼ることは、中小企業には人的・時間的に難しいので、ネットに使うことが一番利口でしょう。
そして、企業と消費者とのつながりが飛躍的に広がる可能性が、ソーシャルメディアにあります。
小売店を介して消費者に商品を販売する食品メーカーは、消費者とのつながりが現在ほとんどないですが、今後はネットを活用してつながりを作ることが必要になるのではないでしょうか?
☆ 本日のま とめ☆
成熟した国内市場では、食品メーカーは、高付加価値の高価格商品を販売する必要がある。
そのためには、消費者とのつながりを作り、強化することが重要。
☆6/13 の目標 ☆
1 プライベートブログの更新 〇
2 午前7時起床 ×
3 毎朝、鏡の前で笑顔の練習 ×
4 腕立て・腹筋を各30回 ◯
5 部屋・事務所などの掃除をする 〇
6 手帳に今日の反省の明 日の希望を書く。×
7 読書(書籍・雑誌)をする 〇
8 毎朝、ツイッターでつぶやく ×
☆ 本日のこぼれ話☆
カタログの電子化については、私の説明が稚拙なのか、あまり共感を得ていません。
カタログコスト削減が、食品メーカーにとってはそれほど重要な問題でもないようです。
ニーズのない事業が成功することはありません。
アイデアの再度見直しも考えなければなりません。
(今 日の言葉)
「一人の人間が全部決めてやるということは、マンネリ化する時期が早まるということを意味する。次代を担う人たちも育成できない。」
(ファー ストリテイリング社長柳井正 「一 勝九敗 (新潮文庫) 」よ り)
※ 当分、私 の好きな書籍「一 勝九敗 (新潮文庫) 」から引用します。