【旅行ニーズ】梅田ロフトの一等地に旅行グッズ売り場がある理由
by courtesy of letcherjcm
そう頻繁には行きませんが、たまに行くのが梅田のロフト。特に買うものがあるのではないのですが、流行の最先端があるという考えの元で売り場を覗きます。そして、いつも思うが、「若者」「女性」が多いということ。男性もいますが、ほとんどが彼女か女友達との来店のように感じます。今どきの若者の女性ファッションを知りたいなら、梅田ロフトに行くのがいいかもしれません。
その梅田ロフトの一階の入り口すぐに、旅行グッズ売り場があります。何年か前に行った時も、その場所にあったので、催事ではなく常設の売り場なのでしょう。定番のスーツケースやパスポート入れから関空ブランドのクリアファイルまで、旅行関連商品が所狭しと並んでいます。それほど、若者の中で旅行に出かける人が多いという証拠でしょうか。旅行人気を物語るとしか認識していませんでしたが、先日の日経MJでその理由がわかりました。
「モノからコトへ」、消費の軸が移るなか、老若男女を問わず消費意欲の高い分野が旅行。日経産業地域研究所の調査によると、海外旅行の準備やそのための買い物が「わくわくできる楽しみなことで出費も増えがち」という層は20~30代女性が3割で最多。旅行の高揚感は出費の口実ともなり、特に若者でそうした意識が高い。旅行の手前の「旅支度消費」にも商機がありそうだ。(2014年2月12日付 日経MJ)
記事にあるように、若者・女性において、旅行前に消費が生まれる傾向が高いようです。つまり、若い女性は、他の属性の消費者よりも、旅行前にいろいろ買うのです。このニーズを読み取って、梅田ロフトは、一階という一等地に旅行グッズ売り場を常設しているのではないでしょうか。
この需要の面白いところは、旅行「前」という点。決して、旅行中にお金を使うのではありません。旅行「前」なのです。つまり、若い女性の中では、旅行「前」から旅行の楽しみが始まっているのであり、若い女性をターゲットにするならば、この旅行「前」のニーズを無視することはできません。下手をすれば、旅行で使える費用の多くが、旅行「前」に使われる可能性があるからです。
旅行ニーズはコトニーズであり、今後も成長が期待できる分野。単にモノを売るのではなく、旅行ニーズに引っ掛けて売れば、売上も大きく伸びるかもしれません。そういう意味で、若い女性の旅行「前」消費は、無視できないように思えます。
☆今日のまとめ☆
梅田ロフトの一階に旅行グッズ売り場が常設してあるのは、若い女性が旅行「前」にお金を使う傾向が強いからではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
旅行をモノの販売につなげていると言えば、JR大阪三越伊勢丹。
確か、バッグ売り場の横にJTBのカウンターがあったような気がします。
異様な売り場ですが、面白い。