北斎展が2時間待ちだった理由

北斎展

 

 

 

先日、日経新聞購読者プレゼントに当選して、神戸市営博物館の北斎展に行きました。行くまではあまり乗り気ではなかったのですが、これが結構楽しめました。当選者だけの解説があったというのも大きかったでしょう。ただ、北斎展の面白さ以上に驚いたのが、その混み具合です。なんと最長2時間(120分)待ち。博物館の入場に、待ったのは初めて。しかも2時間なんて、ディズニーランド並です。

 

そこで、北斎展が2時間待ちだった理由を、私なりに推測してみました。

 

【北斎展が2時間待だった理由】

[1]終了間際だったから

[2]ボストン美術館からやってきた特別展示だったから

[3]日本人アーティストの展示で親しみやすいから

[4]リアルさが求められているから

[5]高齢化

 

 

1について、翌週末で終了だったというのが、一番の理由でしょう。チケットを事前に購入した人が、慌てて鑑賞したというパターンです。北斎という歴史で登場する知名度の高いアーティストだけに、前売りチケットを購入した人も多いと思います。

 

2について、海外からやってきた期間限定の展示というのも大きな理由でしょう。希少性が購入を後押しするというタイプです。

 

3について、海外の画家ではなく、日本史にも登場する有名な日本人アーティストだけに、知らない人はほとんどいないかと思います。普段、美術館賞をしない人にも、気軽に行ける展示なのです。

 

4について、単に美術品を見るだけなら、本やネットで済むはず。しかし、そこにリアルさはありません。江戸時代の作品が目の前にあるリアルさは、実際に見た人ではないと感じられません。どこでもネットで調べられる時代だからこそ、リアルさの価値が高まっているのかもしれません。

 

5について、年齢が高くなるほど、北斎を知っている人も多いはずです。ならば、日本が高齢化するにつれて、北斎に興味を持つ人も増えるはずです。高齢化しているからこそ、ボストンからわざわざ北斎の美術品を持ってきたのかもしれません。それなりの資産を持つ高齢者も多く、入場料を高めに設定しても、多くの来場を見込めます。実際、来場者のうち50・60歳以上は多いように感じました。

 

高齢化により博物館が人気を博しているならば、博物館は高齢者が集まる施設として高齢者ビジネスに活用できるかもしれません。

 

 

☆今日のまとめ☆

北斎展の入場が2時間待ちだったのは、高齢化が影響しているかもしれない。

歴史にも登場する有名アーティストの北斎を知る人数は、高齢者ほど多いはず。

博物館が高齢者に人気ならば、博物館は高齢者が集まる場所とも言える。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

北斎の娘の名前(芸名?)は、応為。

「おーい」と呼んでいたから、応為としたそうです。

妖怪を描くなど、北斎はとてもユニークな人だったようですよ。

 

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