日本食の輸出市場にどのように参入したらいいのか?
今日は、大阪の輸出業者に行きました。目的は、食品輸出に関する相談。相談相手は、その企業の社長で、創業者です。
私が狙っている市場は、タイとベトナム。彼も以前その市場へ参入しようとしましたが、比較的高価な日本の食品を受け入れる市場規模がまだ小さいということで、断念したということでした。もちろん、全く日本食が輸出されていないというわけではありません。ただ、高価な日本食を購入できるのは富裕層に限られます。その富裕層の絶対数が小さければ、売れる数量は限られる。数量が限られれば、競争も激しくなります。タイならば、日本企業の進出が増えているので、近い将来大きな市場になるかもしれないですが、ベトナムはまだまだ発展途上。一人当たりのGDPも2500ドル弱だから、時間はかかりそうです。
前職で担当していた企業なので、私の独立に対して否定的な意見が聞かれると思ったのですが、意外にも応援してくれました。創業社長だからこそのエールでしょうか。ただ、食料品の輸出に対しては、
◎ まずは、信頼できる買い手を探す
ことが必要とのこと。当たり前と言えば、当たり前。買い手がいなければ、商売=売買が成立しないから。ただ、私は単にモノを仕入れてそれを輸出したいというよりも、
◎ 輸出業務に関わる行為を代行する
というビジネスに興味があるんです。それは、モノを仕入れる資金力もなければ、在庫する場所もないから。モノを仕入れるには、大きなリスクも付いてきます。在庫に押しつぶされるというリスクです。日本政府の方針を見ても、今後日本の食料品が輸出される量・金額は増えると私は読んでいます。その市場に対して何かしらのサービスを提供できれば、大きなビジネスに成長する可能性が極めて高く、創業時の苦労を乗り越えられる。私が注目しているのは、
◎ 海外の情報が、日本の食品メーカーなどの生産者に伝わっていない。
◎ 海外の日本食購入者に、その商品や生産者の情報が伝わっていない。
という情報の歪み。海外の情報とは、
◎ 海外では、どのような食料品が売れているのか?
◎ 海外の消費者は、どのようなニーズを持っているのか?
◎ 現状販売されている日本食に対して、海外の消費者はどのような不満を持っているのか?
など。このような情報が不足しているので、生産者は、高い費用を払って海外の食品展示会に出展しているのではないでしょうか。この情報をタイムリーに仕入れて、生産者に提供できれば、日本の食料品がもっと輸出されるかもしれない。
また、今後日本食が普及すれば、
◎ 日本食だから買う⇒ブランドだから買う
という行動に変わるのではないでしょうか。ならば、ブランドを作るためにも、海外の消費者に対して、生産者は情報を提供していかなくてはならない。それは、単に企業サイト上で新商品を提案することでもいいし、現地の食材を使ってのメニュー提案だっていい。さらに、ソーシャルメディアを使った双方向のコミュニケーションならば、顧客と生産者の絆は強いものになるでしょう。今、私が気になるのは、
◎ 海外の消費者は、日本語で書かれたパッケージ裏面の調理方法を理解できるのか?
という点。先日、パリで買った粉末の調味料を使おうとしたら、フランス語がわからず使うのをやめたので、同じような経験を海外の購入者もしていると予測します。ならば、英語で書いた調理方法を裏面に貼り付ければいいかと言えば、そうでもないみたい。
◎ 日本語で書かれているのが支持を受ける
ようで、実際、現地で生産されたカップヌードルよりも、価格は高いが日本から輸出された日本語表示のカップヌードルの方が売れているから不思議。二ヶ国語表示したらどうかとも思いますが、二ヶ国語できるほど印字スペースがないという現実もあります。この問題は、日本食が普及すればするほど、大きな問題になるように思います。
今日の社長の話によると、競合である日本の輸出業者も数が多く、競争がとても激しいという。逆に考えれば、競合が多いというのことは魅力的な市場ということ。海外輸出市場で、
◎ どのようなサービスが望まれているか?
◎ できれば避けたい面倒な業務があるか?
などを今後調査し、代行業務から参入したいと思います。
☆ 今日のまとめ☆
食料品の輸出市場は、今後伸びると思われるが、実際に参入するにはまず海外の買い手を探さなければならない。
その市場に付随するサービスを提供するならば、輸出業務で望まれているサービスや、できれば避けたい面倒な業務を探す必要がある。
☆7/5 の目標 ☆
1 プライベートブログの更新 〇
2 午前7時起床 ×
3 毎朝、鏡の前で笑顔の練習 〇
4 腕立て・腹筋を各30回 ◯
5 部屋・事務所などの掃除をする ×
6 手帳に今日の反省の明 日の希望を書く。〇
7 読書(書籍・雑誌)をする 〇
8 毎朝、ツイッターでつぶやく ×
☆ 今日のこぼれ話☆
今日の社長とは、二年ぶりに再会しました。
大変高齢な方なのでが、まだまだお元気そうで、安心しました。
日本人とアジア人の話になったのですが、日本人は海外市場のことをあまり考えていないという意見もありました。
言葉も壁もありますが、やはり国内市場の大きさが海外に目を向けない理由ではないでしょうか。
また、日本人は会社員を始めて出世を目指すのに対し、中国人は会社員から始めてもいずれ独立を目指すという。
日本が内向的だからこそ、英語を使える私の強みが活かせる好機だとも感じます。
このチャンス、逃してなるものか。