既存店が好調なニトリ、シニア対策商品がその要因?
先日、久しぶりに三宮センター街にあるニトリデコホームに行きました。デコホームというには、ニトリの小型店の名称。ニトリと言えば郊外の大型店のイメージがありますが、都心への小型店の出店を進めています。このニトリデコホームで、面白い商品を発見しました。
それは、軽量飯碗(めしわん)です。軽さをウリにした商品で、子供向きもありますが、大人向きの商品もあります。軽い商品のターゲットとは、シニア層でしょう。そう、ニトリは、シニアを意識した商品を取り扱っているのです。
シニア向け商品を扱っているということは、月次売上もそれなりにいいはず。というわけで、ニトリの月次売上高を調べてみました。すると、消費増税による駆け込み需要が発生した今年3月以前の既存店売上高は、すこぶるいいのです。
【ニトリの既存店売上高】
前年割れ→3月・12月のみ
その特徴は、客単価の増加です。客数もそう悪くはないのですが、1年のうち7ヶ月で前年を割っています。一方の客単価は、昨年6月を除きすべてプラス。ニトリは、客単価を引き上げることで、売上増を達成しているのです。
その牽引役となったのは、軽量飯椀のようなシニア向け商品ではないでしょうか。ニトリが扱う家具や家庭用雑貨は、そう頻繁に購入する商品ではありません。軽量化など顧客ニーズを意識した機能を充実させることで、単価引き上げに成功しているのでしょう。
若者向けでもない限り、シニア対策は重要です。
☆今日のまとめ☆
ニトリの既存店売上高が好調なのは、シニア向け商品を充実させることで、客単価引き上げに成功したからではないか。
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
ニトリデコホームの出現で、東急ハンズやロフトなど都心型雑貨店はかなり痛手を被っていることでしょうね。
平日でも結構集客しています。