【374号】クォーターオーツ、北米での販売強化戦略とは?
◎本日のニュース
1)見出し
PepsiCo Pushes Breakfast in Bid to Heat Up Oatmeal
2)要約
ペプシコ社は、
クオーターオーツとは、オートミール市場でトップシェアを握るブランド。
まずは、オートミールの摂取量全体を増やすために、
朝食を摂取する人口の拡大を目指す。その中で、
健康的でおいしくさらに割安である朝食として
オートミールを売り込むという。
その上で、クオーターオーツは、
子供と大人をターゲットにした新製品を発売する予定である。
子供向けの商品は、これまで充分に提案できなかったのだが、
今回は多様なフレーバーが味わえるオートミールを発売する。
また、大人向けの商品としては、雑穀を使った製品をぶつける予定である。
クオーターオーツの北米部門は、PB商品との価格競争に陥っており、
直近の四半期決算では減収減益に陥っている。
3)キーとなる英文
A decade after its $13.8 billion purchase of Quaker Oats,
PepsiCo is cooking up a major push for its oatmeal business,
which has gotten a bit soggy.
4)キーとなる英文の和訳
138億ドルでクオーターオーツを買収後10年経過して、
ペプシコは停滞したオートミールビジネスに本腰を入れようとしている。
5)気になる単語・表現
soggy 形容詞 水浸しの、沈滞して
6)今日のヒント
ペプシコ社が取った、クオーターオーツ販売強化の方法は、
以下の二つにまとめられる。
◎オートミール全体の需要を拡大する。
◎低価格PBとの差別化を行う。
まず一つ目の方法については、
シェアトップブランドだからこそ取りうる方法と言えるだろう。
というのは、市場全体が拡大すればその恩恵を一番受けるのは、
シェア1位の企業やブランドだからである。
また、オートミールを朝食としてアピールすることにより、
一ブランドのアピールよりも売り込み色を薄めることができるので、
消費者へのインパクトは強くなるという効果もある。
(例えば、クオーターオーツの雑誌広告よりもオートミールのPR広告の方が、
消費者の読む確率は高い。)
ただこの方法は、経営資源の乏しい中小企業が取ることは大変難しいだろう。
こういう時こそ、同業者の組合組織の活躍が期待される。
もう一つは、シェア拡大のための方法である。
一つ目の方法で市場の拡大を目指し、
今度は市場内でのシェア拡大を目指して、
他社商品との差別化を行う。
ただ、低価格を武器に市場シェアを拡大するプライベートブランド(PB)が相手では、
価格で勝負しても勝ち目はない。そこで、品質(美味しさ)や機能性・見た目で
差別化を行うことになる。この成否を分けるのは、
企業のマーケティング力と技術力。今回のクオーターオーツの例では、
子供・大人というターゲット毎にきめ細かく商品を開発している。
ターゲットを絞った商品と販売は、
経営資源に乏しい中小企業にとって大変参考になるだろう。
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《今回のヒントのまとめ》
▼ペプシコ社は、傘下のクオーターオーツの販売を強化するために、
二つの方法を取っている。
▼一つ目は、オートミール市場全体の拡大を目指す方法である。
この方法を取った理由は、クオーターオーツはシェアトップブランドのために
市場拡大の恩恵を最も享受できるからである。
中小企業がこの方法を取る場合は、
組合組織などを利用して業界全体で取り組む方がいいだろう。
▼もう一つは、市場内でのシェア拡大を目指す方法である。
特に、低価格のPB商品にシェアを侵食されているので、
子供・大人というターゲットごとに品質で差別化した商品を開発するという。
ターゲットを絞った商品開発・販売は、経営資源に乏しい中小企業にとっては必須だろう。
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6)おすすめ商品・サービス
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※新規事業を始めるにあたり、このサイトをどのように行うか近いうちに決めなければなりません。
編集後記
こんにちは、高尾です。
今日は予約配信です。
最近、ランチェスター戦略の本を読む機会が多く、
自分の事業でナンバー1の商品は何かと考えてしまいます。
商品開発はまだこれからなので、
ナンバー1の商品をこれから作ればいいのですが・・・
ナンバー1作りに大きな影響を及ぼすのが、私の強み。
強みとアイデア・ビジネスモデル(儲けの仕組み)を調理して、
商品を作り出すという感じです。
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今日も長い記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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