安くはない入場料を払ってまで参加する消費者心理とは?(ビアフェス大阪2011の体験から)

ビアフェス大阪2011

三連休は、大阪の京セラドームで行われたビアフェスティバル大阪2011に参加しました。お客さんとしてではなく、ボランティアとして。ボランティアの大きなメリットは、無料で試飲できることでしょうか。ただ、ホスピタリティ精神(地ビール好きのお客さんを楽しませること)が必要なのも事実。立ち仕事だとは覚悟していきましたが、思った以上に大変(疲れたという意味)でした。

ビール好きだから参加したことを否定しませんが、一番の目的は、

入場料の高いイベントにどのような消費者が来るのか?

の答えを知りたかったから。入場料は4600円します。(前売り券は)100種類以上の地ビールが飲み放題といえども、決して安くはありません。特に、ワインなどの他のお酒とは違い、ビールはお腹にたまりやすく、それほど量を飲めるものではありません。また、地ビールの価格は高いといえども、お店で買えば600円、レストランで飲めば1000円ほどで飲めます。このような価格帯の地ビールで、4600円の元を取るのはそう簡単なことではありません。冷静に考えると、4600円はかなり高いのです。(もちろん、あくまで私見ですが。)

そんな高いイベントに参加するには、ある程度の経済的な余裕が必要になります。だから、イベント参加前は、

きっとこのイベントに来る人は、30代でバリバリ働いている独身の男性か子供が独立した50代以上の男性だろう。

という読みでした。しかし、この読みは大きく違っていました。実際の参加者は、

  • 2人以上の男女混合の団体が比較的多かった。
  • 大学生か社会人5年目以内の男女
  • 外国人の団体(人数は2~5人程度)

というのが私の印象です。20代の男女がここまで多いとは思いませんでした。こだわる物にはお金を使うことは新聞などから知っていましたが、ここまでとは。単なるビール好きなら、飲み食べ放題のビアガーデンに行く方が経済的でしょう。4000円でお釣りが来ます。それよりも高いビアフェスに来るということは、地ビールに関心があって好きという証拠です。一日あたり1000名ほど集客していたので、地ビール好きは意外に多いということになります。(あくまで私の印象ですが。)

高い入場料を払ってビアフェスに参加する一番のメリットは、

一度に100種類以上の地ビールが飲みたいだけ飲める

ことでしょう。時間節約にもなりますし、少しの量(試飲グラス一杯は約50ml)でいろんな地ビールを飲める機会は、滅多にないですから。ただ、それにも負けないメリットとして、

地ビール好きな人と楽しい時間をすごせる

ということも見逃せないと思います。酔っているというのもありますが、参加者はかなりフレンドリーなんです。主催者が乾杯を呼びかける時も、知らない人同士で乾杯をしている場面に幾度も遭遇しました。知らない人に話かけると、怪訝な顔をされることはほとんどなく、みなさん楽しそうに絡んでくれます。

地ビールコミュニティのオフ会

と捉えることもできると思います。オンラインでつながっていなくても、地ビール好きという共通点があります。このたった一つの共通点で楽しい時間を過ごせる。人の所属欲求を満たしてくれるイベントなのでしょう。

また、地ビールを実際に作っている人と交流できるという楽しみもあります。ビアフェスでは、地ビールメーカーさん自身が出展している出展者ブースと、地ビールを協会(地ビール協会)が地ビールを提供する協会ブースがあります。出口が出展者ブースの近くにあるという理由もありますが、時間が経つに連れて出展者ブースが人で賑わうのに対し、協会ブースは人が少なかった、印象があります。その理由として、

出展者ブースでは、地ビールメーカーさんと交流できる

が考えられます。地ビールの特徴やこんなに美味しい理由を聞くことができます。また、普段地ビールを飲んでいる人は、どんな人が作っているのかを確かめることができます。地ビールメーカーさんとの交流を通じて、地ビールへの理解が深まり、地ビールを飲もうというきっかけにもなることでしょう。

このように、単に「いろいろ飲める」というメリットとともに、「地ビール好きやメーカーさんと交流できる」というメリットがあるからこそ、イベントに参加するために4600円も支払うのだと思います。なかなか普段の生活では、地ビール好きの方と一緒に飲める機会はありません。さらに、地ビールメーカーさんと交流するには、醸造所まで足を運ばなくてはなりません。そう考えると、4600円という値段は安いと捉えることができます。交流=ソーシャルが、大きな消費動機になるのです。

☆今日のまとめ☆

決して安いとは言えないビアフェスの入場料だが、入場者には意外にも若い人が多い。

高いコストをかけてまで参加するのは、「いろいろ飲める」というだけでなく「地ビール好きやメーカーさんと交流できる」というメリットがあるから。

交流=ソーシャルは、大きな消費動機になる。

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☆今日のこぼれ話☆

慣れない立ち仕事は、本当に疲れました。

今でも、体の節々は痛いぐらい。

ただ、それ以上にボランディアを通じて得たものは多かったです。

ボランディアを活用するのは、本当に難しいことです。(まだお金を払うバイトの方がやりやすい)

にもかかわらず、このイベントの運営がボランディアだけで行われていることは、本当にスゴイことです。

池本さんをはじめお世話になった運営者・ボランディアの皆さん、ありがとうございました。

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→◯

◎毎日情報を発信する→☓

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→☓

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→☓

◎部屋や家の掃除をする→☓

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