ヴィーナスフォートでの無線LAN情報サービス、店舗情報を集客につなげる工夫とは?

ヴィーナスフォートBy Stella N.F.

 

 

※個人的事情により、年賀状送付は差し控えることになりました。ご了承願います。

 

本日の日経産業新聞に、店舗でのスマートフォン活用に関する記事が掲載されていました。記事の抜粋はこちら。

 

森ビルは来春をめどに、東京・お台場で運営する商業施設「ヴィーナスフォート」で、スマートフォン(高機能携帯電話)など向けに、公衆無線LAN(構内情 報通信網)と連動した館内情報配信サービスを始める。来場者が持つスマホ向けにイベントや店舗特典といった情報を配信する仕組みで、午前・午後といった時 間帯や天候などに合わせ、配信内容をきめ細かく変える方針だ。
ヴィーナスフォートでは今夏から来館者向けに3時間無料で公衆無線LANを利用できるサービスも開始。「スマホの普及や通信環境が飛躍的に向上を受けて、情報提供の幅を広げる」(石川哲史館長)。

 

ヴィーナスフォートのこのサービスで特に先進的なところは、

無料の公衆無線LANを提供している

という点。つまり、携帯通信サービスに契約していなくても利用でき、さらに携帯キャリアの通信速度が問題になることはありません。

3時間

という時間設定を課しているのは、一時的に利用者増えることによって通信速度が遅くことを避けるためでもあります。

 

このサービスを利用することにって、消費者は

  • 店舗に行く前に、店舗の最新情報を入手できる。

という利便性を享受できます。従来ならば、新しく入荷された商品がないかどうか、狙っている商品の在庫がまだあるかどうか、など店舗で販売されている商品情報を知るには、店舗まで足を運ばなくてはなりませんでした。わざわざ店舗まで行って、新入荷商品や気になる商品があればいいですが、そうなるかどうか運次第。せっかくお店に行ったのに、目当ての商品がないことも多々あります。できれば、このような事態は避けたいもの。この情報配信サービスを使えば、店舗に行く前に商品情報を入手でできるので、「せっかく行ったのに、目当ての商品がなかった。」という事態を避けることができます。

 

お店にとっても、このサービスにはメリットがあります。

  • リアルタイムの情報を発信できる。
  • 顧客の関心がわかる。

前者について、例えば、レストランの待ち時間や限定商品の在庫など。雨のために集客が悪い時には、特別クーポンの発行も可能でしょう。リアルタイムに情報を発しできることにより、これまで逃していた販売機会を活かすことができます。

 

後者については、発信された情報にリンク(Facebookのいいねボタンのようなものでもいい)を設置することで可能になります。クリックの有無と閲覧者IDを連携させることで、閲覧者がその情報に関心があるかどうかを集計することができます。従来POSデータが集計するのは、販売結果。関心が購入につながらない場合は、関心の情報はPOSデータに表れません。しかし、情報発信サービスを活用することで、ヴィーナスフォート利用者の関心情報を集計することができます。関心情報とユーザー属性を連携することにより、発信する情報をカスタマイズすることも可能。個々の関心事に合った情報を発信することにより、店舗へ足を運ぶ確率も高まります。

 

ただ、問題がないわけではありません。その問題とは、

  • あまりに詳しい情報を提供すれば、集客に結びつかない。

という点。例えば、目あての商品が売り切れたことがスマートフォンでわかると、閲覧者はきっと店舗へは行かないでしょう。閲覧者にとっては、情報ができるだけ詳しい方がありがたいのですが、店舗側にとっては集客に結びつきません。情報を発信しなかったならば、来店し目当ての商品が無くても他の商品を買ったかもしれません。情報発信したせいで、販売機会をみすみす逃したことになります。

 

この問題を解決するには、

利用者が関心を持って来店するように、発信する情報の内容・表現を工夫する

必要があります。これからは、口頭のみならず文章での顧客コミュニケーションも、店舗従業員に求められるかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

ヴィーナスフォートの情報発信サービスの先進的な点は、無料の無線LANを利用した点と3時間という時間制限を設定した点。

店舗に行く前に、店舗の販売情報を知ることで、消費者は「行ったのに目当ての商品がなかった」という事態を避けられるメリットがある。

お店側には、リアルタイムの情報を発信できることで、これまで逃していた販売機会を活かすことができる。

さらに、発信情報にリンクを設置することで、閲覧者の関心情報を集計し、より精度の高い情報を発信できる。

ただし、あまりに詳しい販売情報を提供すると、閲覧者が来店せず、販売機会を逃してしまう恐れがある。

いかに利用者の関心を引くように情報を発信するか、文章でのコミュニケーションも店舗従業員には求められるかもしれない。

 

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☆ 今日のこぼれ話☆

今日の日経産業新聞には、小売企業や公的交通機関の様々なスマートフォン利用事例が紹介されていました。

今週の日経ビジネスの特集も、スマートフォン。

スマートフォンの普及がさらに進めば、情報発信・集客など多くの経済活動に、さらに大きな変化が起こりそうです。

ちなみに、私はスマートフォンを使っていません。

 

☆昨日の目標→その結果☆

◎朝6時に起きる→◯

◎毎日情報を発信する→◯

◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯

◎腕立て・腹筋30回→◯

◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯

◎部屋や家の掃除をする→☓

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