スマポ、来店者にクーポンではなくポイントを付与する理由とは?
スマポ、来店者にクーポンではなくポイントを付与する理由とは?
少し前の日経産業新聞に、このような記事がありました。
ビックカメラなど売り場で誘導 小売りもスマホを使って新規顧客の獲得やリピーター客の確保に動いている。ビックカメラやHIS、大丸松坂屋百貨店、ユナ イテッドアローズなどの一部店舗では、来店するだけで割引ポイントがたまるスマホ向けサービス「スマポ」が利用できる。店側にとっては「有楽町店3階」な どポイントを付ける場所を具体的に指定できるため、「入り口ではなく、特定の売り場まで客を誘導できる」(ビックカメラ)。
来店客にポイントを付与するという集客策。ヤマダ電機にも同じようなポイント付与がありますね。(確か、現在は携帯型ポイントカードにしか付与していないかと思います。ちなみに、私は従来のカードしか持っていません。)昔は、従来のカードでも来店ポイントがもらえたので、お店に行った時にはカードを入り口近くにあるリーダーに通していました。
集客策として、来店客に何か経済的便益を与える場合、ポイントではなくクーポンでもいいはず。例えば、店舗に設置されたQRコードをスキャンすれば、数量限定の割引クーポンがもらえるなどが、考えられます。どんな商品が割引されるのか知りたいばかりに、来店する、というパターンが考えられます。ただ、クーポンの場合は、割引対象商品に価値を感じなければ、購入に至らず、購入しなければ、割引クーポンの価値はゼロになります。
一方、ポイントの場合、
l ポイントを貯めることができる。
l 集める楽しみを与える。
というメリットが、消費者に生じます。クーポンは購入しなければ、その価値はゼロになるのとは、大きな違いです。さらに、ポイントは蓄積され、スキャンするたびにその数字は目に入ります。その結果、集めること自体に楽しみが生まれます。しかも、この楽しみのために支出するお金はゼロです。
店舗側にもメリットがあります。それは、
l 集める楽しみが、継続的な来店につながる。
l 集める楽しみが大きくなると、使われにくくなる。
という利点です。来店客がポイントを集め出すと、集めることが楽しくなり、何度もお店に来てもらえます。さらに、ポイントを増やすことが楽しくなるので、ポイントを使う確率は低くなり、お店は利益を減らす時期を遅らせることができます。キャッシュ・フローにはプラスに働きます。
要は、
l ポイントには、「蓄積できる」「利用を遅らせる」特徴がある
ので、クーポンよりも費用対効果の高い集客方法になるのです。
ただし、スマポを利用することにより、
l 大部分がポイント目当ての消費者になり、売上・利益に大きな効果が生まれない。
という事態が起こるかもしれません。記事を読む限り、
l ポイント付与スポットを店内の特定の場所に設置できることで、売りたい商品の売場に誘導できる。
という効果はあったようです。誘導後、売りたい商品がどれぐらい売れたのか、気になるところです。
☆ 今日のまとめ☆
来店すればポイントがもらえるスマポは、ポイントの「蓄積できる」「ポイント利用を遅らせる」特徴に注目したもの。
この特徴により、クーポンとは異なり、継続的な来店効果が生まれ、キャッシュ流出を遅らせることもできる。
ただし、ポイント目当ての消費者が多くなると、収益への効果は限定的になる。
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☆ 今日のこぼれ話☆
ryotarotakao.comへのアクセスが、最近激減しています。
また、検索で問題が起こったのでしょう、きっと。
プラグインを入れすぎているのが問題なのかなぁ?
いろいろ実験してみたいと思います。
☆昨日の目標→その結果☆
◎朝6時に起きる→◯
◎毎日情報を発信する→◯
◎毎日仕事以外の人に話掛ける→◯
◎腕立て・腹筋30回→◯
◎自宅のある12階まで歩いて登る、または自転車を30分以上漕ぐ→◯
◎部屋や家の掃除をする→☓