若者が野菜・魚よりも肉が好きなホンネとチャンスとは?

果物売場By mralan

 

日経新聞に、厚生労働省の国民健康・栄養調査に関する記事が掲載されていました。(日経電子版申し込みはこちら

 

2011年の厚生労働省の国民健康・栄養調査で、10年前と比べて日本人が魚や野菜を食べる量が減り、肉食が1割近く増えていることも分かった。厚労省は「野菜の摂取量が少ないと生活習慣病の発症リスクが高まる」としている。(2012年12月7日日経新聞朝刊)

 

まとめると次のようになります。

 

【全体(2011年と2001年の比較)】

野菜6%減

果実17%減

魚24%減

肉9%増

【世帯年収別(200万円未満を600万円以上と比較)】

[男女]果実20%少ない

[男]野菜10%少ない

【年齢層別(2011年と2001年の比較)】

[40代]魚40%減

 

簡単に言えば、次のようになるかと思います。

○     年収が少なくなれば、野菜・果実の摂取量が少なくなる。

○     40代以下の層は、魚の摂取量が少ない。

○     男性は、女性よりも野菜の摂取量が少ない。

 

このようになったのは、低価格の牛丼・ハンバーガーが影響しているからでしょう。だからこそ、年収の少ない層で、野菜・果実の摂取量が減っているのです。代わりに、肉類は増えているかと思います。安くてお腹が膨れるなら、牛丼・ハンバーガーを食べる機会が増えても、不思議ではありません。

 

気になるのは果実。男女とも低年収層の方が少なくなっています。これは、切って捨てるのが面倒だからでしょうか。野菜も同じ手間がかかりますが、野菜はまだコンビニやデパ地下のサラダで代用できます。一方、果物の惣菜はそれほどポピュラーではなく、しかもサラダよりも価格は高いので、なかなか手を出せません。

 

ただ一方で、果物の持つヘルシーなイメージは相当高い。ということは、面倒さをクリアした果物があれば、売れることになります。ファストフィッシュならぬ、ファストフルーツが登場するかもしれません。

 

☆     今日のまとめ☆

サラダというポピュラーなメニューがないためか、果実の摂取は男女とも低い。

それは、切る手間・捨てる手間が掛かるからだろう。

この手間を省くファストフルーツが登場すれば、人気を博するかもしれない。

 

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☆     今日のこぼれ話☆

JINSのPCメガネ、欲しくなりました。

目が痛い。

 

☆サイゼリア創業者 正垣泰彦の言葉☆

「用途とは空腹を満たしたい、ハレの非には豪華なディナーで祝いたい、美味しい魚を食べたい、ワイン好きの友人と珍しいワインを飲みたいなどTPOS分類(時間、場所、場合、カジュアル・フォーマルなどのスタイル)で分けられる。

」(『おいしいから売れるのではない 売れているから美味しい料理だ』より)

※創業者・経営者・商売人の心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。

 

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