ケーキ屋さんにはないコンビニスイーツの優位性とは?

セブンのとろりんシューの一括表示

 

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先日、友人からセブンイレブンのシュークリームをいただきました。以前コンビニスイーツを食べたのは、1年前でしょうか。確か、ローソンのプレミアムロールケーキが話題になっていた頃。久しぶりにコンビニスイーツを口にして、その美味しさを改めて実感しました。

 

コンビニスイーツの競合は、スーパーで売っているチルドデザートであり、ケーキ屋さんのケーキです。そして、コンビニスイーツの競争力は、いつでも購入できるアクセスの良さや値ごろ感にあるのでしょう。ただ、今回食べて思ったのは、それ以外にも、コンビニスイーツがケーキ屋さんに対して優位性を持っていることです。その優位性とは、

 

原材料を簡単に確認できる点

 

です。

 

対面販売をしないセルフサービスのお店は、プレパッケージ商品に一括表示を付ける必要があります。一括表示には原材料名が明記されているので、セルフサービスのお店で購入する商品の一括表示を見れば、大抵原材料を確認することができます。

 

一方、ケーキ屋さんは対面販売のため、ケーキに一括表示を付ける必要はありません。ショーケース内のケーキを買っても、表示はないかと思います。必要がない理由は、知りたければその場で聞けるから。しかし、聞いてすぐに教えてくれる保証はありません。大抵アルバイトが接客しているので、原材料を聞けば社員が出てくる可能性が高いのではないでしょうか。もしかしたら、店長や社長しか知らないために、その場で確認できないかもしれません。確認して購入を取りやめることに、負い目を感じる人もいるでしょう。原材料を確認するのにこれだけハードルが高ければ、聞くことを諦める人も多いかと思います。

 

コンビニスイーツの原材料が体にいいか悪いかは別にして、その場ですぐに確認できる、さらに確認後に自由に購入するかどうかを負い目なく決められるという点では、コンビニスイーツに軍配が上がります。食品の安全安心に関心を持つ消費者が増えていることを考えれば、スイーツの原材料がコンビニ好調の要因の一つかもしれません。コンビニ各社は、そこまで考えて、スイーツに力を入れることにより、ケーキ屋さんが持つ市場を奪おうとしているのかもしれません。

 

☆今日のまとめ☆

原材料表示は、コンビニスイーツの優位性ではないか。

食品の安全安心に関心を高める消費者が増えていることは、コンビニスイーツに追い風になっているのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

とは書いたものの、今回食べた「ミルクたっぷりとろりんシュー」の原材料表示を見ると、いろいろ入っていますよね。

どれがどんな効果があり、どんな悪影響があるのか、気になるところです。

少なくとも、あまり食べ過ぎない方がいいような気がします。

 

☆電通社長 吉田秀雄の言葉☆

「周囲を引きずり回せ、引きずるのと引きずられるのとでは、永い間に天地のひらきができる。 」(『経営者100の言葉』より)

 

 

 

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