神戸そごうの東北物産展から考えたワイン初心者に売るべきワインとは?
先日、神戸そごうの東北物産展に寄りました。行ったのが平日だったのですが、人の多さにびっくり。バレンタインの催事よりも多いように感じました。震災から丸2年という開催時期が、人を呼び寄せたのかもしれません。
その催事に出店されていたワイナリーは、高畠ワイナリー。確か、ワインとしては唯一の出店者だったかと思います。すごい行列が出来ていた尾花沢牛のステーキ弁当には全く敵いませんが、全く人がいないわけではありません。出店ブースの中には、お客さんが集まらず閑散としていたお店があったことを考えると、場所が悪いながらも、それなりに集客していました。ワインの試飲が磁石の役割をしたのでしょう、きっと。
その高畠ワイナリーで売れていた商品は、普通の赤ワインでもなく白ワインでもありません。それは、さくらんぼワイン。(楽天市場でも販売されています)確か、価格は1000円ちょっとだったかと思います。(ネットで調べると1383円でした)決して安いワインではありませんが、ワイン好きが好むぶどう品種のワインでもありません。
なぜさくらんぼワインが売れているのかを考えたところ、そのヒントは購入している人にありました。その多くは、シニア層の女性。恐らく、60~70代だと思います。そして、カベルネやメルローの赤ワイン、シャルドネやデラウェアの白ワインも2000円出せばお釣りが返ってくる価格で販売しているのにもかかわらず、さくらんぼワインが売れているということは、恐らくワイン初心者(普段あまりワインを飲まず、ワインについてあまり詳しくない人)だと感じました。ワイン初心者にとって、渋みや酸味のする赤ワイン・白ワインよりも、さくらんぼワインようなフルーツワインの方が飲みやすいのは、間違いありません。
ということは、ワイン初心者にワインを販売するには、赤ワインや白ワインよりもフルーツワインの方がいいのではないでしょうか。日本のワイン人口の多くをワイン初心者と考えれば、ワイン初心者へのワイン販売は避けて通れません。さらには、ワイン人口そのものの拡大を目指すならば、ワイン初心者へのワイン販売はさらに重要になります。その方法として、フルーツワインの販売は最適のように感じます。また、海外ワイナリーよりも国内ワイナリーの方がフルーツワインを多く生産していることを考えると、フルーツワインの販売こそ、国内ワイナリーが力を入れるべき分野のように感じます。それには、シニア層にも飲みやすい大きさを開発するなど、まだまだ工夫の余地はあるように感じます。
☆ 今日のまとめ☆
神戸そごうの東北物産展で出店していた高畠ワイナリーで売れていたのは、さくらんぼワイン。
その購入者の多くはシニア層の女性であり、ワイン初心者に思えた。
ワイン初心者に販売するには、通常の赤ワインや白ワインよりも、飲みやすいフルーツワインの方が適しているのではないか。
国内ワイナリーの方がフルーツワインを得意とすることを考えれば、国内ワイナリーはフルーツワインの販売に力を入れて、ワイン初心者を開拓した方がいいのではないか。
マーケティング・ビジネスのヒントに関するブログも書いています
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
フルーツワインは、ちょっとしたプレゼントにも最適かと思います。
ホワイトデーにフルーツワインなんて、かわいいですね。
☆経営コンサルタント 石原明さんの言葉☆
「もっと効率的なのは、「この商品はこういう表現をすれば10人のうち8人には絶対に売れる」という表現を使うことです。テレビショッピングで使われているのがこの表現。」
(『気絶するほど儲かる絶対法則 売れるしかけと勝てるしくみの作り方』より)
※ポッドキャストでいつもお世話になっています。この番組は本当に勉強になります。
※創業者・経営者・コンサルタントの心に残る言葉、元気になる言葉を紹介しています。