ファミマ・サークルKサンクスの月次実績でわかった、コンビニを選ぶ理由。
日々、いろんなコンビニの店内を覗くことが多いのですが、毎回感じることがあります。それは、
サークルKサンクス、大丈夫か?
ということです。というのも、サークルKサンクスの店内が相当荒れているからです。商品が並んでいない棚があるのは、ザラ。他のコンビニでは、そういうことはほとんどありません。ただでさえ売り場面積が小さいのだから、空気を並べるなんて、大きな販売ロスだからです。店舗の明るさ・活気・綺麗さという雰囲気にしても、PBの種類・価格・魅力という商品面でも、他のコンビニチェーンよりも劣っていると感じています。
3大チェーン(セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマート)の中では、店舗の活気・PBの魅力という点で、ファミリーマートが少し劣勢になるでしょうか。総合スーパー・スーパーをグループに持つセブン-イレブンは、PBの魅力で大きく先行。ローソンは、100円コンビニやナチュラルローソンなど複数の業態を持っていることが、大きな魅力でしょうか。逆に、ファミリーマートにはそういう特色・差別化があまり見当たりません。この辺りから、セブン・ローソンに劣ると感じるのかもしれません。
私個人の感覚としては、上記の通りなのですが、実際に売上はどうなのか、気になるところ。そこで、月次実績を調べてみました。
【各コンビニチェーン3月~5月既存店売上前年比比較】
[ローソン]99.1、94.9、98.6
[ファミリーマート]100.1,98.4、100
[サークルKサンクス]96.6、95.9,96.6
※セブン-イレブンは月次実績が非公開。
※3月、4月、5月の順で、%は省略。
この結果、かなりの驚きです。個人的感覚としては、ローソンの既存店売上が一番良いかと思ったのですが、実際はファミリーマートが一番。しかも、3大チェーンよりも大きく劣っていると感じたサークルKサンクスは、ローソンよりも少し悪い程度。さほど差が無いというのが現状でしょうか。もちろん、上記数字は前年同期比であり、実際の日販金額・売上金額には大きな差があるかと思います。しかし、既存店売上の前年同期比は、既存店の売れ行きの変化・勢いを示すので、勢いという点で、ファミリーマート・サークルKサンクスは、ローソンと遜色ないということになります。
実際の感覚と実際の数字にこのような差が生まれるのは、店内の雰囲気や商品の品質がコンビニの選択基準になっていないからではないでしょうか。逆に、近くにあるか、というアクセスの良さが大きな選択基準になっているのではないか、と思うのです。
☆今日のまとめ☆
コンビニの選択基準は、店内の雰囲気や商品の品質ではなく、アクセスの良さ・近さではないか?
WSJを読むには、基本的な英単語を知っていなければなりません
☆ 今日のこぼれ話☆
サークルKサンクス店舗で品切れが多いのは、コストを掛けて品切れを減らしても売上増加に大きな貢献がない、と判断しているからかもしれませんね。