MUJI CAFÉという販促方法

阿倍野のムジカフェby courtesy of Chie Gondo

グランフロントの無印には、CAFÉ&MEAL MUJI(ムジカフエ)という無印良品の飲食店があります。雑貨店やアパレルショップにカフェが併設されていることがたまにありますが、ショッピングの疲れを癒やす役割を提供しているのか、さほど混んでいることはありません。しかし、ムジカフェはかなり混雑しています。通常アイドルタイムの15時頃に行っても、決してガラガラということはありません。カフェなら当然という声もありますが、ディナータイムはそれ以上に混んでいるのです。パッと見て、繁盛店という様相です。

ただ、このムジカフェ、単なる飲食店ではありません。提供している商品が、無印良品の商品を使っているようなのです。「ようなのです」という表現をしたのは、まだ利用したことがないため、確認していないため。ただ、店の外壁に貼ってあるメニュー表など見ると、どうやら無印で販売している商品とよく似ています。さらに、店内のテーブルや椅子を見ても、どうも無印っぽい。少なくとも、無印の世界観を映し出しているのは、間違いありません。

つまり、このムジカフェは、無印の商品を試してもらう機会を提供しているのではないかと思うのです。一種の販促方法であり、食品で言えば有料試食ということになります。家具なら、それこそお試し。ムジカフェで商品の良さを納得してもらえば、小売での販売に繋がると考えているのでしょう。

実際、ムジカフェのオペレーションは決して効率的とは言えません。まぁ、無印の世界観自体、効率とは無縁(または逆方向)なので仕方ないかもしれないですが、少し店員が多すぎとも思えます。もう少し効率化できるのにしないのは、ムジカフェ自体での収益はあまり考えていないからではないでしょうか。それよりも、余裕を持ったオペレーションを行うことで、無印のスローライフの世界観のファンを増やし、小売販売につなげという意図を感じざるを得ません。

単に商品を並べるだけでも売れず、かと言って試食販売をしても、食べてもらうことはそう簡単なことではありません。ならば、ムジカフェのように、飲食店で商品を実際に使ったメニューや雰囲気を味わってもらえば、商品の良さをわかってもらう近道とも言えます。有料試食とも言えますが、ムジカフェにより無印の小売売上が拡大すれば、今後有料で商品を試してもらうという販促パターンが増えてくるかもしれません。

☆今日のまとめ☆

ムジカフェは、無印の商品を試してもらう機会を提供しているのではないか。

この販促方法が成功すれば、有料試食のような販促パターンが増えるかもしれない。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

食べログによると、客席のスペースも広く取っているので、子供連れにも人気のようです。

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