総合居酒屋衰退は、若者の酒離れが原因ではない?

和民の座席

日経MJにお酒の嗜好に関するアンケート調査結果が掲載されていました。

オールアバウトが運営する「生活トレンド研究所」が1都3県に住む20~59歳の男女888人にお酒の嗜好を尋ねたところ、「すごく好き」「好き」「どち らかというと好き」の合計は73.1%だった。50代男性が82.2%で最も多く、次に30代男性が77.7%と続いた。20代をのぞく各年代とも男性が 女性より割合が高かった。(2014年3月12日付 日経MJ)

この記事を読む限り、20代・30代の男女が酒離れを起こしているようには思えません。というのも、社内でお酒を飲む頻度が1周間に1回以上の人の割合が一番多いからです。コミュニケーション能力云々と言われることが多い20代が、社内での飲み会に結構参加していることがわかります。一方で、社内での飲み会よりも一人酒を楽しむ傾向が強いが、50代男性。半数以上が、1周間に1回以上一人でお酒を楽しんでいるようです。このデータだけを見れば、若者はお酒をコミュニケーションの手段として活用している一方、50代の中年はお酒自体を楽しんでいるようです。

しかし、これはあくまで割合に過ぎず、実数とは異なる点に注意。もともと年齢が若いほど社内で飲む機会が多く、ベテランになるほどそういう機会が減る傾向が高いのではないでしょうか。少子化が進んでいることを考慮に入れれば、いくら若い人が社内での飲み会に参加するとしても、実数は減少することになります。つまり、会社の平均年齢の上昇に連れて、社内飲み会に参加する人数が減少することになります。そして、社内飲み会の際に利用されることの多かった総合居酒屋が、その悪影響を受けるのです。

このように考えれば、総合居酒屋の衰退は、若者の酒離れというよりも人口の高齢化に対応してこなかったことに起因しているのではないでしょうか。

☆今日のまとめ☆

社内飲み会に参加する20代・30代が多いことを見れば、若者の酒離れはさほど深刻ではない。

総合居酒屋の衰退は、若者の酒離れではなく、人口の高齢化に対応しなかったから起こったのではないか。

 

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☆  今日のこぼれ話☆

3月12日現在、花粉症が大変なことになっています。

例年よりはマシなものの、くしゃみが止まらなくなりそうな予感。

マスクしたいけど、メガネ曇るからまだ我慢。

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